3月20日、春分の日。
雨・・・というか嵐のような強風と横殴りの雨。。
そんな日でもだんじりを見るためなら関係なし!。。
ブログ仲間の国松君さんの運転する車に乗せてもらい、泉州を離れてスゴイ地車を拝見してきました。
まずはその第一弾レポ♪。
「開さん狂」の国松君さん。
常々、「神戸に開さんのエェ地車があるねん・・」と聞いていました。
百聞は一見にしかず!
・・・と、私も興味のある開さんの彫刻、二つ返事で連れてっていただくことになりました♪。。
常々、「神戸に開さんのエェ地車があるねん・・」と聞いていました。
百聞は一見にしかず!
・・・と、私も興味のある開さんの彫刻、二つ返事で連れてっていただくことになりました♪。。
神戸市東灘区御影西之町。
この日、阪神電車御影駅北側にできた「クラッセ御影」のオープンイベントに伴い、御影の各地車が、集結するというものでありました。
しかし横殴りの雨・雨・雨・・・。「こりゃ、あきませんでぇ~」と車中ではあきらめムードが・・・。
が!しかし!!小屋前に到着すると!なんとシャッターが開いていました!
この日、阪神電車御影駅北側にできた「クラッセ御影」のオープンイベントに伴い、御影の各地車が、集結するというものでありました。
しかし横殴りの雨・雨・雨・・・。「こりゃ、あきませんでぇ~」と車中ではあきらめムードが・・・。
が!しかし!!小屋前に到着すると!なんとシャッターが開いていました!
その様子を長編レポでお送りします。
では、どうぞ~~!
では、どうぞ~~!
▲まずは地車前後の姿見。上地車の中でも泉州では見かけないタイプ。「神戸型」ですね。
▲幕もご覧の通り、豪華絢爛です。
コマは神戸型独特の「外コマ」形式。
縁葛受け(?)は、岸和田旧市大北町のそれを思わせるタイプでした。
▲町会のオッチャンが地車内部に案内してくれました。
大太鼓は木の断面がそのままでおもしろい形をしてました。
それから見送り内部(これがまた広い!!)には、大きな半鐘。ビデオなどでご覧になった方も多い
と思いますが、大人数が屋根に乗るために、柱も黒檀使用で頑丈そうなのが入ってました。
▲雨で曳行は中止やろなぁ~~~との予想もウラハラに、シート着用で当然のように出発!!
やっぱり、どこの地区でも「好っきゃなぁ~~~」という言葉の似合うオッチャンがいます。
▲縁葛に彫られてる「波に濱千鳥」。
躍動感のある千鳥がたくさん。どうですか~!!この千鳥!!最高でしょ!!!
岸和田型地車の桁隠しに繋がっていくんでしょうね。。。
▲この迫力!
「大坂浪花木彫史」にも掲載されてた有名な獅嚙です。
▲でたぁ~~~~!!(このあと、コレの連発です(汗)。。)
まずは、この懸魚、「国生み」にド肝を抜かれました。。。
先日アップしました舜さん作の「北蛇草」の後屋根懸魚とも比較してみるとおもしろいです。
▲イザナギ・イザナミのミコトをアップで。。
隣懸魚は「啄木鳥(キツツキ)」です。これもいいですね~~♪
▲背面に回りまして・・・。
またまた「でたぁ~~~~!!!!」
これは“龍神に乗る天照大神”。ア然とただ見るだけの私。この緊迫感!なんじゃこりゃ~~!!
龍神は、泉大津市下之町先代を思わる印象ですね。あの地車の先代懸魚は開師の作品でした。
▲天照大神をアップで。
隣懸魚の「梟(ふくろう)」と「鳩」もいいでしょ。。
▲組み物は、いかにも硬そうな「黒檀」。
そのひとつに・・・ありました!玉をくわえる獅子!!コロコロと動く細工は岸和田旧市中町でも
おなじみですね。。それにしても硬そう・・・(汗)。
▲主屋根正面の「車板」と「枡合い」。
この名場面・開さんの十八番!!
・・・うぉ~~~~~~~~~~~!!!!私は失神寸前。。。(汗)
▲言わんでもお解かりでしょうけど「天の巌戸開き」でございます。。
格好良すぎて何もいえません。。。
▲こりゃもう参った。。。「後醍醐天皇壱岐より帰るを名和長年迎え奉る」。
ここは岸和田の上町か??と思うほど、あの地車とそっくりで驚きました。
▲またまた背面にぐるっと回りまして・・・。
後屋根車板「大江山、源頼光・酒天童子 酒盛りの場」。ほんまによう彫られてます。
▲その下段。後屋根枡合い正面「新田義貞 稲村ヶ崎役剣の場」。
シブイんだなぁ~~~これが。そして「開正藤」の銘も。。
つけ木など一切してないのに、この雰囲気。。。一体何なんやろ~??
▲主屋根平の枡合いです。右:「平景清錣引き」、左:「小桜合戦布引の滝」。
これも有名ですね。
▲後屋根平(後正面より向かって右)。
“源平盛衰記”より「頼朝、石橋山の合戦 朽木隠れ」。
しっかり朽木の中に隠れてはります。。(笑)
▲反対側。同じく“源平盛衰記”より「安宅の関 弁慶義経徴打」。
▲少し見えにくいですが、右の脇障子には“太平記”より「楠公、子別れ櫻井の駅」。
ここにもってくるとは~~~!!!シブイっす!!
▲ネット上では初公開ではないでしょうか。
これがまたスゴイんです!!!
後屋根内部に入らせていただき、撮影させていただきました。(町会の方の許可を頂いてます)
そこにはご覧の銘がありました。
内側車板(上段)・・・司馬温公の瓶割り
(下段)・・・飛龍
◇◆神戸市東灘区御影西之町地車紹介◆◇ 形式:神戸型。 製作:昭和3年。 大工:木長為吉 彫師:開正藤 生珉 いかがでしたか~? 私の興奮ぶりはみなさんに伝わりましたでしょうか??? 岸和田で上町や中町の地車に惚れて、その魅力に酔ってしまうことも多かったのですが、 この西之町地車を一瞬見たとき、「惚れる」というより「参りました~!」って感じで。。。(汗) ほんまに素晴らしい地車です。 土呂幕は唐獅子で統一、見送りも幕式になっていて、まさに見どころは今回紹介した箇所になります。 それだけに、開さんも気分が集中して叩けたのかも知れませんね。。 この魅力に迫りたいという方、今度はゴールデンウィークだそうです。 神戸市東灘西之町。。 高速飛ばして見に行く価値はありますよ。。。
この日、長いこと小屋の中でウロウロしながら、しかも何枚も撮りながら、邪魔な我々を文句もいわず楽しませてくださって、町会の方にはほんまに感謝してます。
快く声を掛けていただいたり、説明をしてくださったり、そしてまた地車の屋根裏を見せてくれたりと、ほんまに、作り酒屋のオッチャンをはじめ、皆さんありがとうございました。。
また今度は天気のいい日に来たいと思います!
快く声を掛けていただいたり、説明をしてくださったり、そしてまた地車の屋根裏を見せてくれたりと、ほんまに、作り酒屋のオッチャンをはじめ、皆さんありがとうございました。。
また今度は天気のいい日に来たいと思います!
それから国松君さん、運転ご苦労さまでした。。また誘ってください(笑)。