加藤唐三郎の黄瀬戸草文ぐい吞 | せともん道楽だもんで・・・

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主に東海地方の焼き物産地の瀬戸・美濃の陶芸作家が作った酒器(ぐい吞)を集めています。
作家が作った酒器は、作家の個性と技術が凝縮され、使って良し、飾って良しのコレクションアイテムです。
そんな酒器の魅力を紹介できたらと思っています。

 

愛知県瀬戸市赤津町で瀬戸焼🔥の陶祖、加藤四郎左衛門景正(かとうしろうざえもんかげまさ)の家計で、

尾張徳川家⚔️の御用窯として代々加藤唐三郎を名乗る現在の当主、

1948(昭和23)年10月21日生まれ第31世 加藤唐三郎(幸次) 先生の 「黄瀬戸草文ぐい呑」 の紹介です❗

 

 

この黄瀬戸のぐい吞🍶は2018年12月1日に唐三郎先生のご自宅兼陶房🏡に行き、

その時に直接頂いた作品であります😊👌

当時はまだ焼き物に興味を持ち始めた頃で、唐三郎先生のことも名前くらいしか知りませんでした😅💦

 

 

側面に作品名「黄瀬戸草文」の通り何らかの野草🌿が彫り描かれています❗

この彫り模様が素朴で愛らしく美しいのです😊💚

当時植物名を教えてもらったかもしれませんが💦、忘れてしまいました💧

 

 

草文🌿の緑色のアクセントはタンパン(硫酸銅)と言われていて黄瀬戸作品の見どころであります👀❗

そのタンパンの模様付け🌾も唐三郎先生のセンスがわかりますね👍

当時27歳の自分が数ある酒器の中からこのぐい吞🍶を選んだことは、我ながら凄いなと思います(笑)

 

 

👆上から見るとお抹茶茶碗かのような造形で、飲み口に茶だまりも作られています👀❗

唐三郎先生の主な仕事は茶陶なので、ぐい吞にもその意匠がよく現れているのですね😚

内側にも薄くタンパンの緑色が現れて、これを抜けタンパンと言って黄瀬戸で珍重されるものです❗

 

 

高台部分にも全体に釉薬がかけられています❕

ビシッと中央に作為なく作られた高台の造りに職人的な仕事を感じます💪

高台横に唐三郎の唐を崩した名が彫られていますよ🖋️

 

 

付属の桐箱の上フタには作品名と唐三郎造とあります❗

細い筆でさらさら流れるような字体ですね🖊️

決して真似することのできない女性的で美しく優しい字ですね😊

 

 

加藤唐三郎先生の黄瀬戸は代々引き継がれた秘伝🔐の釉薬調合から生まれ、

その秘伝の釉薬調合と瀬戸の上質な陶土、窯の微妙な温度管理…🔥

すべてが上手くいった時にこの美しい唐三郎家伝統の黄瀬戸が生まれるのです✨

 

自分の酒器コレクション🍶の収集品の中で極端に数が少ないのが黄瀬戸の作品で、

美濃桃山陶🔥の中の志野・織部・瀬戸黒は数多く所持していますが、

黄瀬戸に関しては自分の中で決まった形と釉の色合いなどの高い理想があり💦、

なかなか自分の好みにハマる作品には縁が薄い感じがしています😅

 

焼き物の世界でも類を見ない黄色のやきもの💛で、桃山時代に日本🗾の瀬戸窯(美濃)で生まれ、

日本人の美意識がたくさん詰まった黄瀬戸❗

この加藤唐三郎先生の黄瀬戸ぐい吞✨はそんな数少ないボクの黄瀬戸作品で、

このぐい吞を手に取り眺めていると👀、

今あらためて黄瀬戸の持つ素朴で飾らない美しさをボクに再確認させてくれました🥰✨✨✨

 

27歳の時の自分がこのぐい吞✨を選び、それで今手元にあるということ、

当時の自分にありがとうと言いたいです😊アリガトウ⭐

 


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