インフルエンザです。
ええ、ワタクシです。
朝起きた瞬間、
「……あれ?
昨日よりちょっとマシ?」
と思ったんです。
人はこれを『回復の兆し』と呼ぶのかもしれません。
しかし同時に、頭が割れるほど痛い。
つまりこれは‥ただの錯覚です。
①あまりにも頭が痛いので、犬と会話する
こういう時、人は理性を失います。
ワタクシは静かに、犬のジャンジャンを見つめました。
「なあ、ジャンジャン……、ワタクシ、治ってきてると思う?」
ジャンジャン
(無言でみつめてくる)
「それは“YES”ってこと?」
ジャンジャン
(床のゴミを見る)
「……いや、真面目に聞いてるんだけど」
ジャンジャン
(フセ)
②犬との会話、成立している気がする(※幻覚)
頭痛が限界に近づくと、ジャンジャンの表情が、やたら意味深に見えてきます。
「ジャンジャン、
ワタクシ、今インフルのピークは越えたと思う?」
ジャンジャン
「……(カリカリカリ)」
※耳をかく音
「そうか……ピークは越えたけど、油断するなってことか……」
完全に都合のいい同時通訳です。
正直に言います。
この瞬間、ワタクシは、医師、薬、科学よりも、ジャンジャンの沈黙を信じました。
なぜならジャンジャンは、一切、余計なことを言わない。
これはもう、究極のカウンセリングです!
インフルはまだ治っていない。
頭痛はガンガン。
犬は何も答えていない。
しかし会話した気になっている。
それでも不思議なことに、ジャンジャンと話している間だけ、頭痛が1ミリくらい誤魔化された気がする。
たぶんこれは、薬効ではなく犬効(いぬこう)。
ジャンジャンは今日も無言です。
ワタクシは今日も頭が痛いです。
でも、犬と会話しているうちは、まだ人間として、ギリギリ大丈夫だと思いたい。
というわけで、インフルが完全に治るまでは、引き続き犬と哲学的対話を続けます。
ジャンジャン、次はもう少しハッキリした答えを頼む。
にほんブログ村
