2012年6月20日発:
数十年前まで ウィーンの児童施設の子ども達は 暴力的虐待を受けていた。これについてオーストリーの歴史家達の委員会が報告した。「実に信じがたい規模の歴史的な大惨事」であったと この委員会の議長で歴史家の Reinhard Sieder は述べた。
11000人が被害届を出している。
研究者たちは 2010年から 20人の施設出身者と 特に詳しく話した。調査対象になった施設は 国立・私立・キリスト教の宗派立の児童施設で、ウィーンの青少年局が 1950年から1979年までの間に 定期的に子どもを送り込んでいた施設である。
大規模な児童施設では 肉体的・精神的虐待は 日常のことだった。施設は 子どもたちの生活活動のすべてを管理する「全体主義的機関」であった。
養育担当職員の約半数は まったく専門教育を受けていなかったか あるいは 最小限の専門教育を受けているか だった。完全に規則通りの運営をすれば 施設内の活動で 子どもは 系統的に虐待されることになる。

たとえば 午後は 水を飲むのを禁じられた。夜尿症防止のためとされた。喉の乾いた子どもは 便器の水を飲むこともあったと オーストリーの新聞 Der Standard は報じている。さらに「出された食事は 食べ残しては いけない」という掟があり、それに従って 無理に食べた子どもは 吐くしかなく、子どもは吐いたものを また食べねばならぬと言う 掟が作られた。暴力と私的制裁は 児童施設で 普通に見られた。たとえば 顔を便器の中に入れる、階段の上から突き落とす、乗馬用の鞭・ベルト・物差しで殴る などがあった。
組織的に子どもを 言葉で おとしめる 精神的虐待もあった。
当時の施設入所者は その他に 性的暴力についても報告している。養育の資格を持つ職員・作業員・腕力のある子どもが 加害者であった。これを 施設の管理職は 見て見ないふりをしていた。養育資格をもつ職員の中には 性器検査と言われる検査をした人もいる。加害者を性的に満足させるよう強制されたり、強姦されたりする子どももいた。

ウィーンの市民から 子ども達は無視されていたと 報告書は述べている。
去年 ウィーンの児童施設の一つについての衝撃的な報告が公表された:
http://www.spiegel.de/panorama/justiz/missbrauchsverdacht-in-wiener-heim-anwalt-spricht-von-todesfaellen-a-792476.html

2010年からウィーンの元施設入居者は 支援や資金援助を申請できるようになった。今までのところ 施設で暴力を受けた人、約1100人が申請した。その半数は 性的暴力も受けている。
報告書に述べられた事例は すべて法的処分を受けていない。犯行は時効になっているのだ。
下記サイトから:
http://www.spiegel.de/panorama/justiz/kinder-in-wiener-kinderheimen-opfer-von-gewalt-und-misshandlungen-a-840085.html