ライファーズ 償いと回復の道標 2
ツーソン
坂上 香
月刊「みすず」2011年4月号 p38~50
から 抜粋。原文は買って読んでください。315円。
そのうち1年後 くらいに この連載は まとめて出版されると思います:
砂漠地帯の中にある、犯罪者の更生施設アミティ。
十人程のスタッフが、私と案内役のスコッティを取り囲んで立っていた。その中には、代表者のナヤ・アービターも含まれていた。
元精神分析医のアリス・ミラーは、「暴力の世代間連鎖」という問題に着目し、1970年代から数々の著作を通して世界に警告を発してきた思想家である。
ミラーと同様、多くの問題行動の背景には、放置されてきた子ども時代の被害体験が大きく影響しているとナヤは考える。
子ども時代に愛情を十分に受けることができず、万人の人間として当たり前に生きる権利を奪われてきた人々に共通して
みられる「症状」を、ナヤは「子ども時代を剥奪された者の文化」と名付けた。
〈子ども時代を剥奪された者の文化〉に身を置く人々は、売春や薬物依存に見られるような〈自分に向けた暴力〉か、または傷害やレイプといった〈他者への暴力〉といった〈症状〉を見せます。これは、国境を越え、共通して見られる〈症状〉ですが、彼らは、主流の精神医学や心理学的な治療のパラダイムでは、理解も説明も不可能な体験をしてきた人々なのです。実際に体験してきたことであっても、医者や専門家と呼ばれる人々にくまさか〉,〈そんなことありえない〉と思われ、信じてもらえないことが多々あります。
ツーソン
坂上 香
月刊「みすず」2011年4月号 p38~50
から 抜粋。原文は買って読んでください。315円。
そのうち1年後 くらいに この連載は まとめて出版されると思います:
砂漠地帯の中にある、犯罪者の更生施設アミティ。
十人程のスタッフが、私と案内役のスコッティを取り囲んで立っていた。その中には、代表者のナヤ・アービターも含まれていた。
元精神分析医のアリス・ミラーは、「暴力の世代間連鎖」という問題に着目し、1970年代から数々の著作を通して世界に警告を発してきた思想家である。
ミラーと同様、多くの問題行動の背景には、放置されてきた子ども時代の被害体験が大きく影響しているとナヤは考える。
子ども時代に愛情を十分に受けることができず、万人の人間として当たり前に生きる権利を奪われてきた人々に共通して
みられる「症状」を、ナヤは「子ども時代を剥奪された者の文化」と名付けた。
〈子ども時代を剥奪された者の文化〉に身を置く人々は、売春や薬物依存に見られるような〈自分に向けた暴力〉か、または傷害やレイプといった〈他者への暴力〉といった〈症状〉を見せます。これは、国境を越え、共通して見られる〈症状〉ですが、彼らは、主流の精神医学や心理学的な治療のパラダイムでは、理解も説明も不可能な体験をしてきた人々なのです。実際に体験してきたことであっても、医者や専門家と呼ばれる人々にくまさか〉,〈そんなことありえない〉と思われ、信じてもらえないことが多々あります。