日本経済新聞 2009年2月22日 彼らの第4コーナー
ルソー(4) そして女性の思い出に帰る
(編集委員 小林省太)

以下 抜粋

ルソーが死んで数年たって、メルシェという作家がパリの
ルポルタージュを書いた(邦訳「十八世紀のパリ生活誌」岩波文庫)。
なかに「捨て児養育院」と題する一章がある。
毎年 赤ちゃん八千人が置き去りにされるという。
ルソーは34歳から40代にかけ、内縁の妻との間の5人の
子を次々にここに捨てた。

ルソーが批判した世の仕組みが革命でひっくり返るのは、
死の11年後である。