日本経済新聞 2010年2月25日 夕刊から抜粋:
連載:フードバンク事情(3)

見出し:受け取る食品は「宝物」

神戸市東灘区にある児童養護施設、神愛子供ホーム。
特定非営利活動法人(NPO法人)、フードバンク関西(兵庫県芦屋市)の女性ボランティアがワゴン車で食品を届ける。
神愛子供ホームが2003年4月設立のフードバンク関西から食品を受け入れるようになったのは数年前。
現在、隔週1回の割合で届く食品はパンから野菜、お菓子、果物まで様々。

施設として金銭面で助かっているという。「購入しないですむお金を冨士登山に出かけるといった施設の行事に回せる。行政からいただく措置費は多くが人件費に消えてしまい余裕がない」
同ホームに食品を届けるフードバンク関西は09年、障害者施設(38力所)など62の施設・団体に対して国内のフードバンクで2番目に多い約110トンの食品を届けた。
理事長の藤田治さん(61)は「うちが無償で食品を提供することで施設側は手すりや階段を整備できたし、つらい目にあってきた子どもたちが昼食でデザートなどを食べることができるようになった」と指摘する。
児童養護施設や母子支援施設など生活弱者が暮らす施設や団体にとって、フードバンクから譲り受ける食品は施設の運営上も、かけがえのない「宝物」になっている。  

ブログ管理人の意見:

違う、止めてくれ~。宝物では ない。施設の経営者(これを「理事」と言うて 会社でいう取締役。施設において雲の上の人)にとって宝物であって、子どもにとっては どうでもいい。
記者は 児童養護施設を知らないから こういう美談が 後を絶たない。
施設に居る子どもは 餓えていない。施設の子どもは食料を必要としているのでない。
うちに2歳半で来た子どもは 飢餓状態で里親のところに 来たのではない。
10年間 施設に居て うちに来た子どもは 施設で空腹だったとは、言わなかった。「お仕置き部屋があった」とは言うていた。
施設では 職員や理事から子どもへの暴力、言葉による威嚇・嫌がらせと、上級生からの暴力は 恐ろしいそうです。
施設から暴力を追放し、里親のところへ行ける子どもを増やすのが 大事だということは 多くの施設出身者の言われていることです。
施設の食事が 良くなるのは いいことだが、それは たいしたことでは ないです。
施設で長い間 ボランティアをされている方が「最終的に 施設で茶道を教えたい」と言われておりました。日本文化を 地獄の施設にも普及するのは いいことです。しかし日々を暴力に怯えて暮らす子どもに 侘びや寂びを実感させるのは まず不可能です。

施設にいま居る子どもは 現状について訴えるすべがない。
幼い頃に 施設に居て いまは 里親のところに居る子どもは 施設に居た頃の記憶がない。今あるのは 昔 施設で身に着けた悪夢であり、それは意識下にある。
施設出身者の多くは 意見を言う場もなければ 意見を言う環境・条件もない。

うちの子は 二人とも 幼児期に受けたナンギの引き起こした様々なハンディキャップについて 何のケアも受けられないまま うちから出て行くことになった。せめて 私に できるのは 代弁することだけだ。