昭和22年7月5日午後5時15分から主題歌「とんがり帽子」でラジオの連続放送劇「鐘の鳴る丘」が始まった。敗戦時の混乱した社会を背景に、戦争孤児達の収容施設が緑の丘に建ち、ここで子供達が生きてゆく姿を描いたドラマだった。CIE
(占領軍の民間情報教育局)のラジオ課長H.ハギンス少佐の差し金で始められたもので、”日本は戦争で大金を消費したのに その産物の戦争孤児を救おうとしていない。そこで 温かい家庭を失って野放しにされ、すさみ切っている孤児達を世間の人が放っておかないようにしむける番組を作れ”と言う命令だった。
番組は好評で、三年半も続いた。映画(松竹・主演佐田啓二)・舞台・紙芝居・本などあらゆるメディアに採り上げられた。
長田暁ニ、”唄う戦後70年史1.戦中から戦後へ”月刊「中央公論」2015年1月号、198~199p.から抜粋。
★ブログ管理人の蛇足:うちで一緒に暮らした二人の子のいた児童養護施設に20年前「すさみ切っている」子どもは大勢いた。大半の子は 孤児ではなく 親に養育放棄された子と親から暴力を受けた子だったと思う。