Hさんを風呂に入れ、荷物整理も出来た僕は次に寝床の確保をしなくてはなりませんでした(笑)
写真撮影を始めてふと、くしゃみをしておられたことを改めて思い出した僕は一計を案じることに
そろそろ23時に差し掛かろうか、と云う頃、浴室が開いてちょっと上気したHさんが出て来ました
バスローブを羽織り、当然ながら恥ずかしそうに
家族でも恋人でもない老害に湯上がり姿を見られたくはないから、そりゃそうだわな(笑)
僕がお風呂にいる間にご家族に電話するようにと伝えて、浴室のドアを閉め、いつもと同様に体を洗い、浴槽のお掃除(笑)
たぶんこの間半時程度しか掛かってないはず
お風呂用洗剤なんてものは置いてなかったので、ボディソープを使いましたが
その後バスタブに改めて湯張りを開始
蛇口を全開にするので10分ほどで溜まるだろうことを確認してから、浴室を後に
鏡の前で髪を乾かしているHさんが、びっくりするくらいの鴉の行水だったらしい(笑)
今お湯張ってますから、10分くらいしたら湯槽で温まってこられると良いですよ、さっきくしゃみされてたように今夜は冷えますからね?
そう言い置いて、僕は戦利品とカバンの中身の整理に取り掛かりました
モデレイトシングルルームにビミョーな沈黙が訪れ、我々が黙々と作業を行う中
そろそろ溜まってますよ~?もっかいお先にお風呂どうぞ〜?
浴室の様子を確認の上、改めてHさんをお風呂に誘うことに
あ、じゃあねこさん(仮名)も…あ、いえお先にいただきます…
今度も素直に先にお風呂に行ってくれるHさん
若干引っかかる発言があったように思いましたが、単なる聞き間違いだったのだろう!
どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ
そう笑顔でお辞儀をしてフロント係の女性が部屋から出て行き…
メッチャ気まずい!
それまで長ソファに戦利品や荷物を広げてエイルちゃんの歌声に浸っていたと云うのに!(笑)
うん、ここはイッパツ謝ろう!
ソファから降りて土下座の姿勢で
ごめんなさい!Hさんの気持ち考えずに勝手に決めちゃって!本当にごめんなさいっ!
まああとは、Hさんを一人でカラオケやネカフェになんて…とか、ラーメン博物館に誘わなければ…とか色々と言い訳した記憶が(笑)
あと
何なら僕は一人で一晩外で過ごしても平気だから…みたいなことも言ってたと、Hさんが教えてくれました(笑)
ふと気が付くとHさんがクスクスと笑っておられて
脚が悪いんだから土下座も正座もダメですよ、みたいなことを言われてソファに座らされ…流石は看護士さんの卵
ねこさん(仮名)と二人っきりでお泊まりなんて、夢みたい〜(笑)嫌だったら、駅で断わってますし!それどころかいつもあたしがピンチの時に助けてくれるから運命の人みたいに思っちゃいますよ~
ウソでもそう言ってくれるのは嬉しいモノですね…と何故か感慨深いものが(笑)
後は良くありがちなことで、どっちが先にお風呂入るか?どっちがベッドで眠るのか?の草も生えない、犬も食わない、論争が暫し続いたのでありました
本当に良いんですか?を連呼するHさんを伴い、フロント係の女性に連れられて、僕は客室へのエレベーターの中に
そのエレベーターの中での会話
1階のコンビニエンスストアは24時間営業となってございます、食べ物は品薄になるかもしれませんが、その他の物は大丈夫かと思いますのでご利用ください
と、お姉さんニッコリ…
なんとなーく、Hさんと僕の関係を誤解?されているような気がしましたが…実の父娘ではないことにはお気づきだったようです…
円交かパパ活にしか見えない二人連れなのでは仕方ないはずですよね
しかしこういう時女性って腹を括るのが早いものなんだなと痛感する出来事が
お姉さん、お仕事中すみませんが、荷物を置いたあとでコンビニまで一緒に行ってもらえませんか?その、いろいろと買いたいので…
適応力早っ
ウチの実娘じゃこうはいかんわ!
対するフロント係の女性も
畏まりました、少し休憩をいただくことになるので、上司に報告してからになりますが、よろしいでしょうか?
臨機応変な対応、流石は一流ホテル!と本日何度目かの感動をしている間にエレベーターは我々の泊まる部屋の階へ到着→部屋へご案内→設備の使用方法を説明してくれて
女の子二人は連れ立って部屋から買い物に…
ドアが閉まるとともに、自分がとんでも無いことをやらかしたことに気づきました!
え?夫婦以上、恋人未満どころか、看護士さんと患者の間柄なのに今夜二人で、二人っきりで過ごすの?
僕は良いけど、Hさんは本当に良いんだろうか…
好きでもない、恋人でもない、それも父親と変わらない年齢の男と一晩二人っきりで過ごすんだぞ?
うわ、どうしよ…
女の子とお泊まり自体は何度か経験してるけど、操さん以外は恋人の括りで大丈夫な関係だから、お互いの感情欲望(笑)のままに行動すれば良いけど…
なんて頭の中がグルグルしていると、ドアが解錠される音がして、
コンビニ袋を提げたHさんと、アメニティグッズを持ったフロント係の女性が入って来ました
閉館間近なラーメン博物館を慌てて辞去し、父娘(笑)で新横浜駅へと
荷物からの予想通り、彼女は日帰りするつもりだったらしい
みどりの窓口へ連れて行き、驚いたのは部屋の外まで行列が出来ていたこと!これ夜9時過ぎのハナシ
そう、11月13日は日曜日で始発駅から限りなく座席が埋まっていたそう。→因みにこの情報は行列に並んでいるHさんからではなく、先に出てきた親子連れの話しを「偶然」聞いてしまったから(笑)
大方の予想通り、肩を落として切符売り場から出て来た彼女、開口一番
どうしましょ…泊まる予定じゃなかったし、着替えも何も持ってませんし…
もう今にも泣き出しそうな…
ここで僕が取れる手段はいくつか有りましたが、この時最善策と本当に思った方法をご提案
後になってそれがとんでもなく愚策であると知ることになるんですが…
あの、半分以上僕の責任ですし、宿代払いますので、泊まれるならホテルまで…
女の子の顔が真っ赤になる瞬間って、何度か拝見したことがありますが、ここまで一瞬で変わるのは初めて見ました!本当にアニメか漫画のように…
後で聞いたのは、昼間は地味な宿泊施設に泊まると思ったそうです
僕も杖こそついてますが、A4サイズPCがギリ入らない大きさの肩掛け鞄しか持ってなかったので
男は荷物が少なくて済むんです(笑)
ちゃんと説明しましたよ!別部屋で、★4クラスのホテルだって!
しかしながら先ずは帰りの新幹線の切符の確保
僕は列車限定での格安プランだったのですが、運良く?運悪く?僕の隣の座席が空いていたので迷わずポチリ!
実は11月14日大阪で大人気男性アイドルグループがLIVEを行うのを知っていたので、ギリだったみたいですが
帰りの新幹線が確保出来たので、安心して、僕の宿泊予定先の横浜プリンスホテルへ向かうことにしました
Hさんは確か、僕と入院先で知り合うまで藍井エイルちゃんのことをご存知無かったはずなのに、どうも覚えていた様子なのに何故横浜アリーナまで行こうとしたのか?
で、会場入りは当然だし、座席も別々、なので前日彼女からの電話で終演後に待ち合わせることに
これ、城ホールの時と同じパターンです
LIVE内容は後述しますが、我々センター席前列組は退場が限りなくラストになりましたので、
お待たせしちゃうな〜このあとSixTONESの聖地巡礼するからラーメンでも奢るか〜でも彼女の新幹線の時間が〜
などと考えながら、横アリの正面入口に辿り着くも
居ない…
あれ?どうしたのやら
よく考えたら世間一般のような待ち合わせしたことは無い我々、更にどうしたものかと考えていますと
お待たせしましたー!
背後からグレーのコートに白のニット、黒いジャンスカ姿のHさんが登場
どうやら一曲目のMEMORIAで何故か涙が出て、お化粧直しに時間が掛かったとのこと
女性ファンが多いのは乃木坂46と同じなんだな~と、暢気に考えてました
が、彼女の出で立ちに違和感
手には普段使いされている肩掛け可能なトートバッグのみ、と
これは日帰りパターンだな…そう考えたので慌てて第一の聖地(笑)ラーメン博物館へお連れしました
ラストオーダーぎりぎりになったのは、僕の歩くのが遅いせいです、すみません
ただ、美味しい美味しいを連呼しながらラーメンを啜る姿は、なかなかに微笑ましい限り
正しく娘を見ている感覚でした
今回の藍井エイルちゃんのLIVE、幕張メッセでも何やらフェスがあったようで、それと被ったのが原因かは知りませんが、当日券まで用意されていました
で、出発する10日ほど前に、電話がありました
スマホ画面に表示される名前は…正直憎からず思っている入院中から何度かお世話になっている大学生の女の子Hさん
出ていいものか…無視するのも…幸い?Sちゃんも居ないし(笑)出てみることに
すると挨拶もほどほどに
ねこさん(仮名)藍井エイルさんのLIVE、横浜行かれるんですか?
嘘はつかない性分なので参戦することを明言
じゃあ、現地でお会いできるかもしれませんね!楽しみ〜(笑)あ、気付いても無視しないでくださいよ!それじゃ!
と、らしくない早口でまくし立てられ、電話は切れました
気ままなボッチ旅、何やら暗雲が垂れ込めて来たような気がした瞬間です







