僕らは北へと向かい走っていた
左側の助手席に君だけを乗せて
誰より近くに居たくて選んだんだ
目指す場所は永遠さ
いつかは着くさ


さて本題


それはある日の反省会の事
その日は二人揃って全治半月の重傷(汗)を負った、そんな日の夕暮れ

ふいに彼女が温泉に行きたいと
僕らの住んでいる瀬戸内沿岸ではなく、日本海側の
しかも車で
当然僕は難色を。何故なら彼女は免許持ってませんから
しかしながら彼女の方が一枚上でした
既に宿の予約がしてあると!!
それも個室露天風呂付きの部屋を

かくして僕は彼女の部屋に前泊し、翌日からドライブに行く事に
荷物は最低限の着替えだけをバッグに詰めて

初めての二人での遠出が嬉しいのか、助手席の彼女は終始上機嫌

そうこうする内に僕らは温泉旅館に到着します
宿帳に記帳する際、彼女が「妻」と(笑)
正直、嬉しかったですね
偽りで、仮初めでも、二人は夫婦でしたから

仲居さんに部屋で説明を受けている間中、彼女はソワソワと落ち着かない様子で、心ここにあらず…そんな風情でした。考えたら夫婦にはちょっと年齢差ありますし、指輪もしてないし、緊張してるんだなと

しかしながら僕の幻想は、仲居さんの退室とともに儚く消えました…

なんと彼女はいきなり目の前で服を脱ぎ始めたから…
しかも下着の類いは着ておらず…
先程のご休憩(汗)の際に、外したのは知ってましたが、下も履いてないなんて…

み「ちょっとにゃんにゃん、何をボーッとしてんのよ!?」
ネ「はい?」
み「いくらあたしが美人でグラマーだからって、見とれてないの!!」
ネ「はい?」
み「後でいくらでも触らせてあげるから!!今はお風呂よお風呂!!」

…みっひーは早く露天風呂に入りたかっただけなんですね…(笑)

急かされるままに僕も風呂支度を始めると

み「にゃんにゃん、タオルとかいらないよ?」
ネ「は?いやだって…」
み「バッカね~何のために個室露天風呂付きの部屋にしたのよ~(笑)にゃんにゃんと二人でラブラブしたいからに決まってるでしょ?」
ネ「いや一応身体流さないと…」


するとみっひー、いつになく淫靡な笑顔で、洗ったげるから…と(照)
そんな表情も束の間、いつもの笑顔に戻った彼女に手を引かれるままに僕らは露天風呂へ


み「ほらにゃんにゃん、約束どおり洗ったげるから」
ネ「いやイイですイイです、自分でやりますから」
み「お姉ちゃんに習ってきたから安心して?」
ネ「はい?」
み「ほら任せて任せて」

かくして僕はみっひーのお姉さん直伝の技を体感したのでした…

それから数刻
二人で並んで湯舟に浸かりながら


み「もーにゃんにゃんのエッチー」
ネ「そんなこといわれましても…」
み「外に聞こえちゃうでしょー?」
ネ「あの洗い方って、前戯なんでしょ?」
み「だからってあんなに激しく色んな格好で…ノボセちゃうじゃないのー」
ネ「…それを云うならみっひーだって…久しぶりにあんなに乱れたみっひーを見た気がする」
み「にゃんにゃんが激しくするから~」
ネ「みっひーが美人でグラマーだからでしょ」
み「今夜また頑張ってもらうからねー」
ネ「はいはい」


二人の間に何があったのかはご想像にお任せするとして
夕食は山海の食材に舌鼓を打ち、二人してお酒は一滴も飲まずに(『石の山』が宿になかったので)
外湯めぐりに
外では混浴に入れない(水着を持参していない!)ため、二人ともカラスの行水(笑)
そうそう、神田川の歌詞みたいでしたよ(笑)

結局宿に帰って再び個室露天風呂へ
ちなみに仲居さんが布団をやけに離して敷いていることに、みっひーが怒ってました

またまた二人で並んで湯舟につかりながら、満天の星空を眺めちゃったり
ふいにみっひーが僕の膝に乗りながら

このまま時間が止まればいいのに・・・それか今世界が滅びちゃえばいいのに・・・



それは、僕も考えてしまいました。不謹慎にもね
そうすれば、みっひーと僕は永遠に一緒になれますから…

翌日、みっひーとの帰り道
どちらからともなく

このまま二人で、行き先も決めずにどこかに行こうか、携帯も棄てちゃって

思わず吹き出しながらも
ハンドルを握る僕の腕が、帰るべき南ではなく西へとステアリングを切りました・・・


しばらく走るとみっひーが

にゃんにゃん、やっぱりダメだよ…


今にも泣きだしそうな表情で
このまま二人でどこか遠くに行ったら、僕の子供に自分たち姉妹と同じ思いをさせてしまうと
僕と出会うんじゃなかったと
好きになるんじゃなかったと

僕は黙って聞いていましたが、一頻り聞いた後

僕は言いました、泣いていいんだと

にゃんにゃんのバカ
そう言って、みっひーは大粒の涙をこぼして
泣き始めました
僕がもう見たくなかった、みっひーの泣き顔


暫くして顔を上げたみっひーは泣いていませんでした
いつもの、僕の大好きな笑顔で

み「ごめんね、にゃんにゃん、弱気になっちゃって、もう大丈夫だから」
ネ「ごめんね」
み「この旅行が楽しすぎたからだよね」
ネ「そうですね」
み「また一緒に行こ?」
ネ「はい」
み「次はにゃんにゃんの奢りで(笑)」
ネ「えー?」
み「さ、帰ろ?お姉ちゃんが待ってるし」
ネ「はい」


かくして、二人での温泉ツアーは終了しました



ただこの旅行にはオチがありまして→そこがみっひーと僕らしい(笑)



その夜、みっひーから電話が

み「お姉ちゃんがねー、帰ってきちゃったの?だって」
ネ「はい?」
み「絶対に帰って来ないって思ってたんだって~」
ネ「はあ」



因みにお姉さんには未だに冷やかされてます(笑)

曰く、絶対に二人で駈け落ちしたんだと真剣に思ったと(笑)



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