旧皇族邸の建物公開をやっていたので、
白金にある東京都庭園美術館に行って来ました。
1933年に建設された旧朝香宮邸は、
外観こそシンプルですが、
内装を当時流行のアール・デコ様式で作られてます。
アール・デコとは、
1910年代半ばから1930年代にかけて流行した、
幾何学図形をモチーフにした装飾美術の事です。
庭園はいつでも公開していますが、
建物内は普段非公開で展覧会のある時だけ
公開されているのでゆっくり見学してきました。
正面玄関へ足を踏み入れると、
女性像が施された美しいガラスレリーフ扉があります。
見る角度によって、変化していくのが魅力的ですね。
大客間から見た次の間の香水塔です。
香水塔は、朝香宮邸のシンボルだったようですよ。
扉の模様は、アール・デコの極致と言えますね。
大食堂の窓
燭台
ジグザクの階段手摺や装飾が施された照明柱
殿下の書斎
壁や柱の端部も、美しく納められていました。
妃殿下がデザインされたという壁の排気口です。
妃殿下の寝室の照明です。
花模様に描かれた天井の排気口も素敵。
戦前から残るガラス。
貴重ですよね。
大理石の床で作られたテラス。
黒と白の市松模様がシンプルですが、
見ていて飽きない美しさですね。
旧邸宅の本館から、新館に移動してきました。
平成25年に竣工した近代的な美術館です。
波打つガラスが美しいアプローチを抜けていきます。
皇室の慶事に贈られるというボンボニエール。
砂糖菓子を入れる容器ですが、
装飾品としても十分楽しめますね。
鳥かごの中には小鳥の姿が。
手のひらサイズですが、精巧に作られていますね。
いろいろな形のボンボニエールです。
美術展の後、庭園をひとまわり歩いてきました。
新緑が眩しかったです。