キャラウェイがある路地を西にまっすぐ進むと、

JR横須賀線の線路を超えて市道にぶつかります。

ここまで来ると、寿福寺は目と鼻の先です。

 

門前まで来ると、源氏山の石碑が建っていました。

源氏山はかつて武庫山と呼ばれ、

亀ヶ谷の中央にあったので亀谷山とも言ってました。

源頼朝の祖先である頼義・義家父子が奥州征伐に行く時、

この山に源氏の旗を立てた事により旗立山とも言いました。

山の麓の寿福寺付近は、

代々源氏の邸宅があったと伝われています。

 

 

 

寿福寺山門です。

山門の脇に「山門不幸」と書かれた立札がありました。

事前にお寺のHPでも確認していたので、

静かにお参りする事にします。

 

 

 

ここの参道は、いつ来ても本当に美しい。

禅宗寺院だからでしょうか、

喧噪を忘れさせてくれる気持ちの良い空間です。

ただ残念ながら、

足を運べるのは先に見える中門まで。

鎌倉では珍しく一般公開してないお寺のひとつです。

 

 

 

 

中門越しに、本堂に向かって手を合わせました。

手前のビャクシンは、市の天然記念物に指定されてます。

 

 

 

寿福寺は、鎌倉五山第三位の格式を持つ寺院です。

鎌倉五山とは、臨済宗寺院の寺格であり、

鎌倉にある5つの禅宗寺院を指します。

 

境内はかつて、源頼朝の父、義朝の屋敷がありました。

1200年に北条政子が頼朝の遺志を継いで、

明菴栄西を招いて寿福寺を創建しました。

13世紀後半になって、禅宗寺院となったそうです。

 

事前にHPを確認した際、

御朱印はいただけないとの事でしたが、

行ってみると書置きのみいただけるという札が。

書置きの置いてある玄関先に、綺麗な花が咲いていました。

 

 

 

水草の浮かぶ鉢で、気持ちよさそうに泳ぐメダカ。

 

 

 

書置きの御朱印をいただきました。

 

 

 

北条政子・源実朝母子のお墓にお参りしていきます。

中門から住宅地の方へまわると、

寿福寺トンネルが正面に見えてきます。

この素掘りのトンネルは、

鎌倉の隠れた観光スポットなんですよね。

 

 

 

 

トンネルをくぐらずに坂道を登っていくと、

寿福寺の墓地に出ます。

墓地の山側に、北条政子・源実朝母子のお墓といわれる

やぐらがありました。

 

 

 

中には、供養の五輪塔があります。

 

 

 

 

お参りを終えて山門まで戻ってくると、

みんみん蝉がいました。

梅雨が明けても鳴かないなと思っていましたが、

やはり時期が来ると一斉に鳴きだすのですね。