昨年末、12月25日~27日までの2泊3日で、
京都旅行へ行ってきました。
今回の旅のテーマは、
「京都御所と東山散策」です。
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お昼ゴハンの後にやってきたのは、
京都御苑内にある京都仙洞御所です。
本来の仙洞御所・大宮御所は、
上皇天皇・上皇后のお住まいですが、
現在の京都仙洞御所は、
天皇・皇后両陛下が京都に来られた時の
宿泊所として用いられています。
宮内庁に参観申込が必要な施設なので、
旅行前に申し込んでおきました。
参観者10組が揃ったところで、ツアーが始まりました。
京都仙洞御所は1630年、
後水尾上皇と上皇后のために造営されましたが、
江戸時代末期1854年に火災で焼失し、
当時上皇も上皇后もいなかったことから
建物は再建されないまま現在に至っています。
天皇の宿泊所となる現在の大宮御所は、
幕末の1867年に整備された建物です。
御車寄
背中越しに見えた正門から車で入って、
玄関まで来るそうですよ。
御常御殿
外観は寄棟造りの純和風ですが、
室内は全て洋室なんだそうです。
大正天皇の時代に、改装したようですね。
庭には紅梅、白梅、松、竹が植えられていて、
「松竹梅の庭」と伝えられているそうですよ。
奥の庭園へとやってきました。
小堀遠州の作庭だそうです。
かつて上皇后の住まいであった、
大宮御所の北池から時計回りで回遊します。
阿古瀬淵
かつてこの辺りには、平安時代の歌人、
紀貫之の邸宅があったそうです。
両端の苔が見事な、束橋。
先頭を歩いているのが、宮内庁の職員さんです。
美しいですね。
紅葉橋を境に、北池と南池に分かれます。
こちらの南池は、
上皇の住まいだった仙洞御所の庭園でした。
八ッ橋
元は土橋でしたが、明治時代になって石橋となりました。
藤棚も、その時に整備されたようです。
雄滝と草紙洗石
一枚石を滑り落ちる布落ちの雄滝は、
落差1mちょっとと言ってました。
その右の平らな石が、草紙洗石と呼ばれています。
歌人、小野小町の伝説が残っているのだとか。
京都仙洞御所最古の建物、醒花亭です。
ちょうど、にわか雪が降ってきて寒かったですね。
醒花亭の名の由来は、
唐詩人、李白の詩から採られたものです。
室内に、詩が掲げられていました。
醒花亭から、南池が一望できます。
雪は、すでに止んでいました。
海をなぞらえた、州浜と呼ばれる丸石群。
12万個の石が敷き詰められているそうですが、
石1個につき米一升で運ばせたという伝説から
一升石と呼ばれています。
栄螺山
サザエの貝を伏せた形をしているので
その名がついたようですが、
古墳跡と伝えられてるそうですよ。
又新亭
1884年に近衛家から移設された茶室です。
特徴ある竹垣は、先っぽが枝を作る様式となっています。
可愛らしい作りですね。
北池に戻ってきて、約1時間の参観は終了しました。
京都仙洞御所に別れを告げ、
御苑内を散策しました。
バッタが原と学習院発祥の地。
東京にある学習院は、元々京都御所内にあったのですね。
幕末の公家、権大納言中山忠能邸跡です。
明治天皇の母、中山慶子の実家で、
明治天皇(幼名・祐宮)もここで誕生しました。
以後4年あまり、邸宅内で養育されたそうです。
産屋や、祐宮に因んで掘られた井戸が残っていました。
黒塀前のモチノキの赤い実が、見事に映えてますね。
京都旅行記、続きます。































