左門町にある、四谷怪談で有名な「四谷於岩稲荷田宮神社」です。
当社は、江戸幕府の御先手組同心・田宮家屋敷の邸内社でしたが、
近隣の人々は信仰心の厚かった田宮又左衛門の娘・お岩にあやかり、
「お岩稲荷」と呼び信仰していたようです。
江戸末期の1825年、歌舞伎の「東海道四谷怪談」が初上演されると、
さらに参拝者が増えていきました。

明治に入り「於岩稲荷田宮神社」と改称されますが、
明治12年の左門町内の大火で社殿は焼失してしまいます。
翌年、歌舞伎役者・市川左團次の尽力により中央区に移転しますが、
昭和27年現在地に再建されました。
宮司さん不在のため御朱印はいただけませんでしたが、
代わりに手書きの「言葉守」をいただいてきました。

境内に植えてあった木の枝に、無数の花が咲いていました。

「四谷於岩稲荷田宮神社」から100mも歩かない場所にある「陽運寺」です。
こちらも、於岩稲荷を名乗っていました。

参道に、小さな小さな大黒様がいましたよ。

手水舎の周囲は、なかなか趣があります。



陽運寺は日蓮宗の寺院で、昭和の初めに建立されたそうです。
「於岩稲荷」を名乗っていますが、建立当時「於岩稲荷田宮神社」は
跡地のみだったので「お岩」人気にあやかり名乗りを上げたようですね。
その後、本家の田宮神社が再建されましたが、争いにならなかったのでしょうか。

お岩さん縁の井戸だそうです。
水かけ福寿菩薩です。
ボクも、水をかけ参拝しました。
寺務所の前に咲いていました。
御朱印は、書置きのものでした。
さて、これから荒木町の方を歩いてみようと思います。




