
江戸東京博物館で、『八重の桜』特別展を観てきました。
NHK大河ドラマ「八重の桜」に合わせて開催された展覧会ですが、
半分は会津藩の歴史展のようでした。
今にも崩れ落ちそうな鶴ヶ城天守閣の古写真を見て、
戊辰戦争の凄まじさを十分想像できました。
新政府軍の砲撃に最後まで落城せず持ちこたえたのは、
創建当時の建築技術が素晴らしかったのではないかと思います。
展示品の中で最も目を引いたのは、松平容保が孝明天皇から賜った
御宸翰と御製、それらを収めていた錦袋です。
孝明天皇は京都守護職の容保に、よほど信頼を寄せていたのでしょう。
天皇より感謝の手紙と和歌を貰った容保は、
葵紋と唐草模様を刺繍した錦袋に収めて生涯にわたり
肌身離さず持っていたようです。
錦袋の紐が非常に長くて、体に巻きつけていたのではないでしょうか。
この展覧会の主役である八重さんは、戊辰戦争後、
兄の山本覚馬を頼って京都へ行くのですね。
そこで二番目の夫となる、新島襄と出会います。
幕末、国禁を犯してまでアメリカへ密出国した新島襄と、
自立精神の強い八重さんはお似合いのカップルだったのでは。
