
三連休の中日、横須賀ドライブへ行ってきました。
まずは、4年半ぶりの来館となる横須賀美術館へ。
前面を海、背面を山と緑に囲まれたガラス張りの美術館は、
周りの環境に調和するよう高さを低く抑えられています。
建物前は、海に面した芝生広場「海の広場」があります。

ホールから、エントランスを見ました。
ガラス張りの建物かと思ったら、内壁は白で統一されてます。
そしてランダムに開けられた丸い穴が・・・。
この美術館、実はダブルスキン構造なんですね。
ダブルスキンとは、外壁の外側をガラスで覆い、
ガラスと外壁の空間を換気する事で
窓際の温熱環境を向上させ省エネを図る建築手法です。
でも、この美術館の場合、塩害から展示品を守るために
という目的もあるようです。


らせん階段を上ると、中間層が見れます。
裏方と言える空間を隠すのでは無く、
あえて見せてるところが面白いですね。
上の写真は、大きな丸穴の下から屋上へ上っていく、
カゴが全面ガラス張りのエレベーターです。
横浜エレベーターというメーカーのもので、横浜大桟橋客船ターミナルや
東京・銀座のニコラス・G・ハイエックセンターにもあります。
ガラスの箱が上下する姿は、何度見ても面白いですよ。

1階のホールからペントハウスを結ぶ、らせん階段です。

吹抜け越しに見える、レストラン・アクアマーレ。
食べログ評価も高い、本格的なイタリアン・レストランです。

地下展示室から1階を結ぶ階段です。
どうです、このシンプルさ!
惚れぼれしてしまいます。

屋上からペントハウスを見ました。
ここへは、らせん階段かガラスのエレベーターで来ます。
「恋人の聖地」というサインがありますが、
ここで思い出の写真を撮っていくのでしょうか。
無料の望遠鏡があって、船の往来を目の前で楽しめたり、
快晴だと東京スカイツリーが見られるそうです。

屋上から見た海上の様子です。
浦賀水道の中央部分を、大型船が整然と進む姿は圧巻ですね。
ちなみに、対岸は千葉県です。


美術館本館と、ブリッジを挟んで図書室があります。
ここも無料開放してます。
「山の広場」へ向かうブリッジは、下が透けていて迫力ありますよ。

「山の広場」から見た美術館屋上です。
海へ向かって、抜けた感じに見えるのが良いですね。

展示品鑑賞以外にも、色々楽しむ事ができる美術館です。
建物も2007年竣工と6年目に入りましたが、
まったく色あせてませんね。
とにかく海に面した横須賀美術館は、
晴れた日は最高に気分良く楽しめますよ。
横須賀美術館
神奈川県横須賀市鴨居4-1
設計:山本理顕設計工場
施工:鹿島建設ほか
