私とロックとの出会い

ハロウィン(Helloween)


ドイツのヘヴィメタルバンド。

日本ではハロウィンと呼ばれていますがヘロウィンが正しい発音です。
ハロウィンならスペルはHalloweenになりますが彼らはHelloweenと記載していますね。
これはメタルバンドらしくなるように、わざとHell(地獄)の単語を使っているからです。


最初はギターの「Kai-Hansen(カイ・ハンセン)」がヴォーカルも兼ねていて
1985年、6曲入りのミニアルバム「ハロウィン』(Helloween)」でデビュー。
元々バンドが持っていたデスメタル的な所に
ジャーマンメタルの特徴である叙情性を加えたため
ドイツ国内でヒットし一躍有名になります。
しかしデスメタルバンドとして支持していたファンからは
ポップになったと非難されました。


1985年末に発表のアルバム「ウォールズ・オブ・ジェリコ(Walls Of Jericho)」は
さらに叙情的で、その音楽はメロディック・パワー・メタルと呼ばれるようになり
スコーピオンズと並ぶ存在になりました。





この曲の聴き所は3分半あたりの哀愁のツインリードです。
泣きのギターが炸裂してます。
このあたりはジャーマンメタルの真骨頂でしょう。


しかしギターとヴォーカルの二足の草鞋状態に限界を感じたカイ・ハンセンは
専任ヴォーカリストの必要性を感じ
見つけ出したのが、当時18歳の「マイケル・キスク(Michael Kiske)」です。


ヴォーカリストとして類い希な力量を持った
マイケル・キスクの加入はバンドに飛躍的な進歩をもたらし
1987年発表の2ndアルバム
「守護神伝-第一章-(Keeper Of The Seven Keys Part1)」は
ドイツ国内だけで12万5千枚以上の売り上げ、世界中では約50万枚のヒットとなります。


翌年1988年発表の3rdアルバム「守護神伝-第二章-(Keeper Of The Seven Keys Part2)
と合わせて、この2枚はジャーマンメタル史上最高のアルバムの一つと呼ばれています。

バンドとしては元々一つのアルバムとして発売するつもりだったのですが
収録時間の関係などから別々に発売されました。
今は完全版として2枚合わせて発売されています。






このアルバムの成功により世界的な名声を得て
更に飛躍しようかという時に
色々な事情でカイ・ハンセンが脱退してしまいます。
更にレコード会社と揉めてしまい裁判沙汰になったせいで
4thアルバム「Pink Bubbles Go Ape」は発売中止になり
バンド活動も停止となってしまいます。

カイ・ハンセン自身は、脱退後やはりヘヴィメタルバンドの「ガンマ・レイ(Gamma Ray)」を結成しました。


その後、裁判は無事決着し活動を再開しますが
絶頂期に一年間のブランクは惜しいことでした。


そうして延期になっていた4thアルバム「Pink Bubbles Go Ape」も
1992年に無事発売されましたが、
以前よりポップになったため発売当時、賛否両論ありました。

決して出来が悪いわけでは無く
このアルバムだけ聴けば、かなりの作品だと思いますが
前作の「守護神伝」が、あまりにも歴史的名盤過ぎるため
どうしても比較されてしまうのは仕方の無い事かもしれません。


1993年発表の5thアルバム「Chameleon」は前作以上の賛否両論を巻き起こしました。
それは最大の音楽市場であるアメリカでの成功を意識しすぎたため
当時流行していたポップなハードロックといった音楽に迎合した事でしょう。
メロディアスなハードロック・アルバムとしては決して悪い出来ではありませんが
メタル色は無いため昔からのファンからは駄作というレッテルを貼られただけでなく
ハロウィンとしてのイメージにも合わないせいか
商業的にも失敗に終わりました。



その頃のバンドは、カイ・ハンセンが脱退したため
マイケル・キスクの発言力が徐々に大きくなっていき
もう一人のギタリストでバンドのリーダー格の
「マイケル・ヴァイカート(Michael Ingo Joachim Weikath)」
と確執が生まれ始めます。
というのもマイケル・ヴァイカートは気難しい性格らしく
自分のやり方に意見されるのを好まないからで
たびたびヴァイカートの発言にキスクが異を唱えることが有った事もあり
マイケル・キスクはヴァイカートに事実上解雇されてしまいます。




代わりのヴォーカルとして加入したのは
「ピンク・クリーム69(Pink Cream 69)」に在籍していたアンディ・デリス(Andreas-Deris)です。

そうしてアンディ・デリス加入後1994年に発表したのが「Master Of The Rings」
このアルバムは前作の失敗を踏まえ初期のようなメタル路線へ回帰したことで
昔からのファンからも好評を持って迎えられました。


ただアンディ・デリスは多彩な表現力を持ったヴォーカリストですが
ハロウィン=マイケル・キスクと思っているファンも多いため
批判的な声があるのも仕方の無い事かもしれません。


再び人気を取り戻したバンドは
近年は初期メンバーのカイ・ハンセンが率いるガンマ・レイと共に
ツアーも行い好評です。