私とロックとの出会い

『タイ・フォン(Tai Phong)』


タイ・フォンはフランスのプログレッシブ・バンドですが
中心となる人物はベトナム出身です。

バンド名は最初日本では「タイ・フーン」と紹介されていました。
その後、ベトナム語で「台風」の意味を表す「タイ・フォン」という表記に
変わりましたが、
最新の紙ジャケ盤では、初期盤を忠実に再現した為、再び「タイ・フーン」となっています。


デビューアルバム「恐るべき静寂 - Tai Phong」は
ジャケットデザインに「武士」を取り入れていますが
彼らが日本を意識していたのかは不明です。

フランスのバンドながら歌詞は全部英語で歌われており
その中の曲「Sister Jane 」はヨーロッパで大ヒットし
日本でも人気がありました。
シンプルかつスローなロックバラードで
美しく叙情的なメロディーの為、プログレという感じじゃないですね!
いかにも日本人受けする曲なので
一時期、洋楽を扱うFM番組では、結構流れていました。




歌詞の内容は
「シスター・ジェーンに去られた男が、帰って来てくれ、
一人ぼっちにしないでくれと、ひたすら訴えている曲です」
まるで一昔前の日本の叙情派フォークソング世界の様な女々しさですね(笑)

セカンドアルバム「ウィンドウズ - Windows」にも「武士」だけでなく
「桜」をモチーフにしたデザインが見られます。


そして「Games 」、「St John's avenue 」も「Sister Jane 」同様のバラード
やはり日本人向けです。






このバンド、一応プログレとして紹介されていますが
内容的には普通のロックバンドの様です。
また上記の曲調の為、
口の悪い日本のプログレファンからは軟弱ロックの代表として
酷評されています。
私自身は、普通のロックとして聴けば決して悪い出来では無いと思います。

事実ヨーロッパでは結構人気もありその後も何枚かアルバムを発表していますが
世界の音楽シーンはディスコミュージック全盛の時代になっていて
やはり他のプログレバンド同様、徐々に忘れ去られてしまいます。