
このような方に対しては、「幼老統合ケア」が向いているのではないかと私は考えています。認知症ケアにおいて非常に大きな問題である「認知症の行動・心理症状」(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia;BPSD)に対して、赤ちゃんの人形の子守りするという「役割」を担ってもらうことにより、BPSDが軽快した事例が報告されておりますので一部改変して以下にご紹介しましょう(髙尾千香子、上城憲司、岩谷清一 他:人形介在介入によって役割を獲得し、BPSDが減少した事例. 認知症ケア事例ジャーナル Vol.5 258-265 2012)。 この事例においては、スタッフが人形について、「こちらの方とはどのようなご関係ですか」と質問したところ、部屋片付け 「家族よ」とはっきりと答えたそうです。認知症を患った高齢女性にドールセラピーを行うと、子育てという「役割」の賦与による効果なのかBPSDが顕著に改善することはしばしば経験されます。"