精神科の疾患は、外因性(身体因性)、内因性、心因性の3つに大別されます。
外因性(身体因性)は脳梗塞、SLE等の身体疾患に基づく精神症状です。
内因性は脳の機能異常が想定される統合失調症や双極性障害等です。
心因性は職場や家庭等に起因する精神症状です。
精神疾患の鑑別をする際は、外因性→内因性→心因性と進める必要があります。
心因性から考えがちですが、理由を環境にこぎつけてしまうことがあるので最後に考える必要があります。
日本の精神医学はドイツ精神医学を基礎にしています。
一方、アメリカ精神医学会のDSMによる診断基準は年月経過を軽視しているために内因性と心因性の区別が不十分であると指摘されることが少なくありません。
精神科の臨床教育ではドイツ精神医学とアメリカ精神医学の両方の観点から診断をするよう教育されます。