精神科の古典的診断 | 板橋の心療内科精神科|【公式】板橋区役所前メンタルクリニックの診療情報

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板橋の心療内科精神科。板橋区役所前メンタルクリニック精神科専門医院長の医師が が執筆しています。板橋区の板橋区役所前駅2分、大山駅10分、板橋駅徒歩15分の板橋本町駅18分。HPも院長の私自身が最初から現在も作成しています。
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初期研修医を終えて、精神科の専門医療の修行をするようになると古典的診断を学ぶことになります。昔のドイツの精神科医療の流れを汲んだ診断方法です。精神疾患は古来から、器質因、心因、内因に分類されます。器質因の精神疾患は脳梗塞やSLE等身体疾患を原因として精神症状が生じるものです。心因は、他人から非難される、多忙等生活環境を原因として精神症状が生じるものです。内因は器質因及び心因以外によるもので脳の機能異常が原因として精神疾患を生じるものです。精神疾患の診断をする際、器質因、内因、心因の順番で行う必要が原則です。器質因を除外するためには採血等の検査が必要です。心因性疾患はDSM5の診断基準では適応障害や短期精神病性障害が該当します。内因性疾患としてDSMの診断基準ではうつ病、双極性障害、統合失調症が該当します。古典精神医学では内因性疾患は脳の機能異常のために治癒することはないと考えられていました。