ドラクエ7(前編) | it08080105734のブログ

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今日はドラクエ7のストーリーを前編解説します。前にもドラクエ7のプロローグに至る過程まで書きましたが、それにストーリー全般を書くと膨大な文字数になってしまうので、今回はかなりの長文になってしまいますがご了承ください。

 

まず前回書きそびれた主人公、キーファ、マリベル以外のキャラを紹介します。

 

ガボ

 

小柄な体格と三白眼が特徴的な少年。根っこから明るく、純粋な性格。過去のオルフィーの町で鎖に繋がれていたところを救助されたことがきっかけで主人公達と知り合い、当初は人間の言葉を話せず、「ガボ」だけしか言えなかった。ところが、魔封じの洞窟でデス・アミーゴがガボに魔法をかけたことにより、人語を解せるようになった。元動物だけあってか、嗅覚に優れ、悪臭が漂う不衛生な場所では不快感をあらわにする。主な装備品は爪系統で、素早さが高く俊敏な面が魅力的。だいたいの戦闘では先制攻撃ができる。一人称は「オイラ」で、基本的に「オレ」「ボク」とは言わない。フィッシュベルの取り立ての魚が大好物で、食べ物には特に敏感。PS版では普通にフィールドでも徒歩だったが、3DS版では黒いオオカミにまたがって移動する。主人公のことは”友達”として認識しており、主人公にとってはキーファに次ぐ大親友の一人。

 

メルビン

 

かつて神とともに魔王オルゴデミーラと戦った伝説の英雄で、年老いてもその力は健在。逆V字型に生やした立派な顎髭が特徴的で、紳士で気のいい初老の好々爺。過去に神様とともに魔王オルゴデミーラを封印したが、その際に自らも犠牲となってホットストーンに封印された。ホットストーンは主人公の叔父であるホンダラが持っており、出所は不明。ホットストーンは世界一高い塔の屋上で掲げれば封印が解けるとされており、主人公達はホットストーンをホンダラから買い取ったブルジオに交渉を持ち掛け、世界一高い塔まで同行する。そして屋上で掲げた結果、ホットストーンが強く反応し、ついにメルビンが復活した。ブルジオは自分の思い描いていた英雄の理想像(本人曰く美男子)と違って落胆したが、こんな貴重な光景を見れただけでも満足し、再び自分の屋敷へと戻っていった。仲間になったメルビンは基本的に物事の情勢把握、成り行きなどを深く考察し、冷静で機転の利く頭脳派だが、女を見ると鼻の下を伸ばしたり賭博に興味があったりと、意外に不埒な一面も。

 

アイラ

 

主人公の親友であるキーファの子孫。正確には隔世遺伝だが、一応キーファの血を色濃く受け継いでいる。全体的に露出度高めな出で立ちと、そのキーファに勝るとも劣らない精悍な目つきが特徴的。ユバール族の踊り子の後継ぎとして長老からしごきを受け、その毎日同じ練習を繰り返す日々に飽き飽きし、たびたび一族を抜け出している。基本的に性格は男勝りで、マリベルほどではないが毒舌家。主人公達の仲間に強引に加わったり、人の話をまともに聞かず我を通したりと、その意志の強さは6のバーバラを彷彿とさせる。踊り子は職業ですでにマスターしており、剣術にも長けている。仲間になるのはかなりの終盤で、他の癖の強いキャラ達や、ホットストーンから復活するという大掛かりな演出から仲間になったメルビンなどと比べると、やや影が薄い。デコ出しオールバック、赤色のルージュ、つりあがった目など、容姿は美人系。

 

 

キャラを一通り紹介したので、今度はストーリーを紹介します。

 

・ウッドパルナ

 

主人公たちが最初に冒険する舞台であり、闇の帳に包まれてから幾年月が過ぎ去っており、人々の心も荒み切っている。この村ではかつて英雄パルナが魔物と戦い、村人たちも加勢しようとしたが、恐怖心で誰一人として助けず、そのまま無念の思いを抱いて絶命。パルナの妹マチルダはその村人たちに失望し、魔物に魂を売って村の女を全員さらうという凶行に及んだ。そして、村の家や教会をすべて破壊するよう命じ、さもなくば「女の命はないと思え」と宣告。そのため、自分の手で家屋を破壊する村人たちによって、村全体は荒廃しきっていた。だが、マチルダはかつてパルナとともに死んでいった戦士たちの墓を密かに立て、供養していた。その現場を目撃していたマリベルは、マチルダに花の種を全部あげて、マチルダは墓周りに種を撒いた。「これで死んだ者たちの魂も少しは報われるでしょう」と言い、魔物に魂を売った自分への罪悪感と良心の呵責からくる行動であった。それを知らないまま、主人公達は元凶を絶つためにウッドパルナの数少ない腕の立つハンクとともに東の塔へと赴いた。門番のゴーレムやチョッキンガーを倒し、ついに親方が姿を現した。それはなんとマチルダであり、事情を知らない主人公達は気が動転していた。だが、ハンクは容赦なくマチルダに剣の刃先を向け、「女たちをもとに戻して、今すぐ村を解放しろ」と忠告。それを受けたマチルダは「それはかないません。私の命を絶たない限りは」と言い、ついに戦闘に突入してしまう。しかし、マチルダは防戦一方の構えを取り、主人公達に一切攻撃しなかった。そして、今までの自分の行いの過ちに気づき、罪滅ぼしのために「マリベルさん、花の種をありがとう・・うれしかったです」と言い残して自ら命を絶った。そうして大陸に光が降り注ぎ、女性も解放されてウッドパルナはみるみるうちに活気を取り戻していったが、プレイヤーにとっては非常に切ない話であり、最後現代に帰る際、マチルダが供養していた墓の周りに花びらが咲き誇っていたことに感動して涙を流した人も多い。ドラクエ7は基本的にこうした悲喜こもごものストーリーが多く、ストーリー性が豊かで涙腺をくすぶる。

 

・エンゴウ

 

北に巨大な火山がそびえる大陸であり、エンゴウはその炎の部族として生きる村人たちがいる。主人公達はこの大陸に到着すると、北の火山が噴火し、紅蓮の炎が大地を飲み込むという夢を見ていた。エンゴウの占い師兼薬師を生業としているパミラは、水晶占いで「火山が噴火し、大陸が消滅する」というのを予言し、危機感を抱いていた。このエンゴウでは年に一度の「ほむら祭り」という風習があり、炎を火山の火口に投げ入れることで、炎の精霊への敬意と感謝の念を表明していた。しかし、実は火山の最奥部では魔物が不気味な「青い炎」にその炎をくべさせており、それが膨大化することによって大陸を消滅させようとしていた。しかし、村人たちはそうしたパミラの予言に聞く耳も持たず、主人公達はほむら祭りになし崩し的に参加し、火山へと向かった。そしてパミラの依頼を引き受けた主人公達は、火山の最奥部で「炎の巨人」と対峙。無事討伐すると、残された「青い炎」が上へとあがっていき、村人たちは「こんな不吉な炎見たことがない」と混乱する。しかし、パミラの占いでこの「青い炎」を打ち消す方法が発見され、それは主人公の叔父であるホンダラが肌身離さず持ち歩いている「すごいせいすい」の液体にあった。そしてそれをホンダラから入手し、周りに液体を振りかけると「青い炎」が消滅した。こうしてエンゴウの平和は保たれ、パミラの予言も現実のものになることはなくなった。今宵は盛大な宴会が開かれ、それが終わると主人公達は新たな旅路についた。一歩誤れば大惨事にないかねない事態だったが、今後は炎の精霊への祈りを今まで以上に強くして、二度とあんな魔物が出ないようにするよう誓った。

 

・ダイアラック

 

小さな大陸にポツンと点在する街であり、中央には巨大な石柱が建てられている。だが、主人公達が来たときには、街の住民全員が石化しており毒の沼地もあって、街全体が重々しい雰囲気に満ちている。そして、ただ一人生き残りの老人がおり、街の住民全員が石化してから約50年以上も経過していた。時をさかのぼること50年前、ダイアラックでは乾期で雨量が少なく、誰かが買い出しにでないと全員が飢え死にしてしまうほど深刻な食糧難に陥っていた。そして住民は五穀豊穣を願うために雨ごいをし、石柱に祈りを一心に捧げた。そしてなんと雨が降ったのだが、それはやけに濁った雨で街の住民の一人である酔いどれキーンは雨に触れた瞬間、石になってしまい他の住民たちも全員石化した。これは後に発覚する魔物の仕業で、巷では「灰色の雨」と呼ばれていた。ただ一人買い出しに出かけていたクレマン(前述した老人)は、その悲惨な様を見て驚愕した。なんとか石化を解こうとして、やっとのすえに手に入れた「天使の涙」も長い間石像は風にさらされており効果がなかった。主人公達はこのまま引くわけにはいかず、なんとか石化を解く方法を模索した。そして夜、マリベルとキーファが寝静まったときに、主人公は石像が悲しげな光を放っていることに気づき、その住民一人一人の過去が回想シーンとして復元され、眠れない夜を明かした。その翌日、キーファが街の中で地下への秘密階段を発見し、それは石柱の頂点につながっていた。ダメ元で「天使の涙」を振りまいたところ、なんと石化していた酔いどれキーンの一人息子であるヨゼフが奇跡的に元の姿に戻った。昔ダイアラックはもともと戦地だったらしく、非常用の地下階段が設けられており、ヨゼフはそこを「秘密基地」と称して遊んでいた。室内にいたため、石化はしたものの、なんとか風化は逃れた。その後、クレマンはヨゼフの姿を見てびっくりするが、「街はまだ死んでなかったのだ!」とみるみるうちに生気を取り戻した。ヨゼフも石化してから50年以上が経過した事実を受け止め、「灰色の雨」の恐怖を伝える語り部として、クレマンとともに街を後にした。

 

・オルフィー

 

非常に大きな大陸に位置する街。しかし、街に入ると動物だらけで、牛、馬、豚、鶏、犬、猫など、たくさんの種類の動物が乱雑しており、人間の姿はわずか少数だった。これははるか西に位置する魔封じの洞窟で封印された魔物が最後っ屁として人間全員を動物の姿に変え、逆に動物が人間の姿になってしまったことに起因する。主人公達は動物の言葉が理解できず、キーファの提案で動物の言葉が理解できる”きこり”を連れていき、動物たちに事情を聞いた。すると、かつて白い伝説の狼が魔物と戦って封印したが、その際の傷で命を落とし、生き残ったのは身ごもっていたオス一頭だけということが分かった。そのオスの狼というのは前述した主人公の仲間ガボであり、ガボにとっては後に戦うことになるデス・アミーゴは母親を殺した仇敵。そして主人公達は封印を解くためにデス・アミーゴを倒し、街に平和が戻ったが、ガボは依然として人間の姿のままであり動物の姿に戻ることはなかった。最初はきこりがガボを引き取る話だったが、ガボは主人公達と一緒に冒険することを告げ、主人公達に仲間入りした。実は魔封じの洞窟でかつて封印されていたデス・アミーゴが何者かの手によって解放された、と考えられておりその者の足取りを追って、きこりは「そいつを倒してくれ」と主人公達に願った。その強大な存在、ネタバレになるが、ラスボスであるオルゴデミーラが元凶であり、後に長きにわたる石板の冒険を終えた後に対峙する。

 

今日はここまでで、次回は中編として書きます。ドラクエ7はこうしてみると非常にストーリーが長く、それでいて一つ一つのストーリーに重みがあります。

 

皆さんもぜひ購入してみてはいかがでしょうか。個人的に僕はドラクエナンバリングシリーズの中で7が一番好きです。