傷心公爵令嬢レイラの逃避行
あらすじ
不慮の事故で2年間の眠りについていた公爵令嬢のレイラ・アシュベリー。目覚めると、自分の婚約者であったはずの王太子がレイラの妹であるローゼと婚約を結び直していた。妹のローゼはどこか勝ち誇ったような様子。
両親にも使用人にも行先を告げず、こっそりと屋敷を抜け出したレイラは、道中雨に降られ道端にへたり込んでしまう。そんな弱り切ったレイラに手を差し伸べたのは、伝説上の存在である魔術師の青年だった――――。
傷心した公爵令嬢の逃避行から始まる、幻の王都を巡る小さな恋の物語。
グッときたポイント
以下、ネタバレ含みます。
ただ必死で王太子妃教育に耐えてきたレイラが、本当は両親に愛されたかった、好意を寄せた王太子に必要とされたかった、と押し殺してきた本心に気づくのが、怪我を負って目覚めた後なのがとても寂しく悲しい。
王太子が義妹ローゼと結婚する間近に目覚めてしまい、現実に打ちのめされます。
この王太子、実は義妹に嵌められて妊娠をでっち上げられ、嫌嫌結婚しなくてはならなかった不幸な人。
逃げたレイラを追い求めて、ヤンデレならぬ病みまくります。
王太子ルートは闇まっしぐらでした。
ですがレイラは王太子から逃れ、魔術師との恋を育くみます。
魔術師さんもある理由によって大分病み持ちなのですが、両思いは闇を凌駕しますね😊
色々あるものの、やがてハッピーエンドです。
ただ、生まれた娘ちゃんの運命の人がまさかあの子とは…う〜ん、色々大丈夫なのか、未来…。
とことん追い詰められるような病み具合を発揮してくれる、王太子とヒーロー(魔術師)。
病む程相手を愛していることが根底にあるので、読んでて一種の快感を覚えてしまいました。
一歩間違えたら私まで変な扉を開いてしまいそう…。
あまり闇になってしまうと辛いけど、適度な病み具合は、甘いスパイスに感じてしまう今日この頃。
大分毒されたなぁ…。
こんな人におすすめ
ヤンデレ…というか、闇を抱えた人が好き!という方にオススメです✨
あと、新しい病みの扉を開きたい方にも、是非読んで頂きたい。
納得の病み具合をヒーロー達が披露してくれています。