企業で使う場合にも、受付の電話など一般のアナログ電話を使いたい時(デザイン的にとか)があると思います。
その場合には、VoIPアダプターと呼ばれる機器を使うことでアナログ電話機をIP電話システムへ接続することができます。
日本国内の場合は、公衆電話網(PSTN)へは技術適合認定品の電話機しか接続してはいけませんが、VoIPアダプターを介してIP電話システムへ接続する場合、法的な問題は何もありませんので世界中の好きな電話を使うことが出来ます。

※本当はCORTELCO社の壁掛けとか好きなんですが、実物は想像以上に大きいので購入を断念しました。
また、VoIPアダプターは同じく米国Grandstream社のHandyTone-286という小さなアダプターを用意しました。この機種は、FXSポート(アナログ電話機をつなぐ口)とLANポートが1個づつという構成なので純粋に電話機だけのアダプターです。
※PCもネットワークへつなぎたい場合には、LANポートが2個ある486という機種になります。
※贔屓にしているVOIPLINKというショップでは、HandyTone-286は$28.95ですから今のレートですと2,500円ぐらいです。何かの買い物のついでに買っておくと結構便利に使えます。

・リダイアル
・保留
・転送(ブラインド転送、アテンド転送)
・三者通話
・キャッチホン
以上の機能が普通のアナログ電話機で実現できます。
※これらの機能を使うには電話機にflashボタンが必要ですが、ない場合はオンフックボタンをパタパタ押すことで同じように使うことが出来ます。日本製の電話機にはflashボタンはついていませんが、米国製の電話だと付いていることが多いです。
※HandyTone-286に対する設定は音声ガイダンスを使い電話機から設定する方法と、Webブラウザーから設定する2つの方法があります。
以前ドイツ製のIP電話機Snom300のインプレッションでも書きましたが、海外の電話機は受話器の大きさと重さが国産の電話機とはまったく異なります。このGE製のアナログ電話機も大きさといい重さといい、いかにも古き良きアメリカ製の雰囲気が残っています。
まず、手に持ったときの受話器の幅広さに驚き、そして耳に当てると受話器のマイク部分がしっかり口元に来ているのがいい感じです。そして、耳に聞こえるちょっと低めのドゥーというダイヤルトーン(日本のはツーという感じ)が、まるで外国のホテルの電話を使っているような不思議な気分になります。
使い方もとても簡単です。

・flashボタンを押すと保留、もう一度押すと保留解除。
・保留中に転送先の番号(内線 or 外線)を呼び、
相手が出たら転送の旨を伝え電話を切ると、
保留していた相手は転送先につながります。
この内線でも外線でも転送できるという機能は、あまり評価されていませんがとても使い勝手の良い機能です。
※外線着信を出先の携帯電話とかにも簡単に転送できます。
■ちょっと長くなってきたので、HandyTone-286の具体的な設定方法は次回とします。