実際の動作は、電話をかけてみないと確認できないので、傍で見ていると電話機で遊んでいるように見えるでしょうね(苦笑)。
※なんか受話器を2つ3つ持って、あーあーとかやってますからww
それでは、デフォルト状態では鳴らない保留音について書いてみます。
鳴らない理由は簡単で、/var/lib/asterisk/moh という音源ファイルを入れるディレクトリーの中が、空っぽだからです。
どうやら、DebianのインストールではAsterisk純正(!?)の保留音はインストールされないみたいです。
まずは純正の保留音を入れてみます。
1.Asterisk本家のサイトへ行って、
最新のソースパッケージ(tarボール)をダウンロードしてくる。
※このブログを書いている時点では、1.6.1.4が最新でした。
2.適当なディレクトリーで、展開する。
tar xvfz asterisk-1.6.1.4.tar.gz
3.できあがったディレクトリーへ入り、
cd asterisk-1.6.1.4
その中にある sound というディレクトリーへ入る。
cd sound
4.asterisk-moh-freeplay-wav.tar.gzというファイルがあるので、このファイルを展開する。
tar xvfz asterisk-moh-freeplay-wav.tar.gz
5.fpm-calm-river.wav fpm-sunshine.wav fpm-world-mix.wav
3つのファイルが出来上がるので、
これを、/var/lib/asterisk/mohへコピーする。
6.保留音に関係する設定ファイルは、
/etc/asterisk/musiconhold.conf
内容は以下のように設定する。
[default]これで、3つの保留音がランダムに選ばれて流れるようになります。
mode=files
directory=/var/lib/asterisk/moh
random=yes
【mp3の音源】
自分で購入して所有している音楽CDからmp3ファイルを作成し、これをIP電話の保留音として使って良いのかダメなのか(特に法律的に)は、私は知りません。
ですから、保留音として使っても大丈夫なmp3の音源ファイルがあることを前提にします。
1.Linuxで動くmp3プレーヤーをインストールします。
aptitude install asterisk-mp3
2.次に、mkdir /var/lib/asterisk/mohmp3 で新しいディレクトリーを作ります。
このフォルダーにmp3ファイルをコピーします
※mp3であれば、サンプリングレートとかステレオとかモノラルとか関係ありません。
3.ディレクトリーとファイルのオーナー&グループをasteriskにします。
chown -R asterisk /var/lib/asterisk/mohmp3
chgrp -R asterisk /var/lib/asterisk/mohmp3
4.最後に設定ファイルを以下のように変更し、/etc/init.d/astersik restart します。
[default]マニュアルとかには、mode=quietmp3がデフォルトと書いてありますが、音量的にはmp3で良いと思います。
mode=mp3
directory=/var/lib/asterisk/mohmp3
random=yes
■いろいろ試してみたのですが、個人的に音質はwavファイルのほうが良い感じがしました。
wavファイルの作成方法は、Astersik界では大御所の高橋さんの著書を参考にしました。
※Asterisk徹底活用ガイドのp161に載っています。
mp3からwavファイルを作る方法です。
まずは、変換するソフトをインストールします。
aptitude install madplay
次に音源ファイルを変換します。
madplay -m --sample-rate=8000 --attenuate=-5 sample.mp3 --output=wave:sample.wav
--attenuateは出来上がるファイルの音量ですので、大きくしたいときは-2とか-3に、小さくしたいときには-7とか-8にすると良いです。
※高橋さんの本では、-10と記述されています。
■次回は、無線IPフォンの設定を予定しています。