空想と妄想の小部屋 -5ページ目

空想と妄想の小部屋

.小説は1回の投稿が5000字を超える長文なので、他の記事が読みにくいです。
・ 「テーマの一覧」 で選択するか、一覧表リストをだしてから記事を選んで下さい。

今回はコムハニーの確率に苦労し、切手No.22のロスに泣かされましたが、

ようやくペロクエストを終える事ができ、

今朝外装をGETする事ができました。


私のお庭は初期のままなので、150本しか植えられず、

INした時に収穫するカシの木が一本もないなんて事もありました。

(切手はその時に作る様にしていたのですが、ロスが・・・・)


昨日はほとんどIN出来ませんでしたが、今朝早起きして収穫、ようやく外装をGETする事ができました。

今朝は、切手のロスが”0”だったので、ラッキーだったと思います。


プーさんの外装です。一階部分は樹海に隠れてみえません。
空想と妄想の小部屋
屋根の周囲にあるアイテムは、私の趣味でSETしたものです。(^^)


全体が見えないので、お友達のお庭でパチリとさせて貰いました。

これが本当の姿です。
空想と妄想の小部屋


ガーデンで、、ピッザが話題になっていました。

そこで作り方が判ったので(本当に判ったの?)、

作って見ました。


・小麦粉(強力粉)を50gボールにあける。

 (珍しく計りました。)

・塩を振る。(これは適当)

・イースト菌を1g(一応計った)

・よく混ぜてからお湯(60度だそうです。)を準備(50g程度)

・粉に少しずつお湯を入れて粘土みたいな塊を作ります。(お湯は余ってもいい)

・1時間暖かい所に置けと言われていたので、冷房が効いていない所に放置。

 (倍くらいにふくれた。)


・まな板にラップを敷いて片栗粉をまきます。

・そこにふくらんだかまたまりを乗せ、薄くのばします。

 (今回はフライパンの大きさに合わせて15cmくらい。)

・広げたら、両面にオリーブオイルを数滴垂らします。

 (Netに書いてあった)


・温めたフライパンにそれを移しまして少しだけ焼いたら、

 一度出して、フライパンにアルミフォイルを敷きます。

・トマトケチャップをたっぷり塗り、

・キュウリの薄切りを敷き(これは私の趣味)

・チーズを振りかけ、

・スライスした茹で卵、トマト、ウインナー、をのせ(ここはお好み)

・さらにチーズを振りかけます。


・ふたをして、チーズが溶けるまで弱火でじっくり焼きます。

 (裏が焦げたら最悪です)


・切って、お皿にのせたら完成。


なんか味が薄い。タバスコ買うのを忘れていた。(とほほ)


注意:この作り方は思いつきの適当なものなので、ちゃんと調べる事をおすすめします。


ガーデンの女性たちから

「作ったら報告する様に」

と言われたので、写真を載せます。(恥ずかしい(;;)  )



空想と妄想の小部屋

①これは小説です。興味の無い方はスルーしてくだるよう、お願いします。

②初めてお読みになる方は、「テーマ別記事一覧」→「ファンタジー小説ジーナ」の最初の記事からごらんいただく様、お願いいたします。

③この文章は、6000字を超える長文です。申し訳ありません。

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(一)
 ダンの鍛冶屋でビルに投げ矢を一本あげた日、ジーナは一度魔術師の塔へ行き、ローゼンのダガーと貴重品を隠し武器庫へ置いてから、黒い鎖帷子を着て黒毛となったバウを連れて街道を南へ向かった。
 ガサの町へきてまだ一ヶ月もたっていないのに草花は枯れ、辺りはすっかり黄色に変わっていた。カエデに似た林の葉も黄色で埋め尽くされている。それでもアザミやリンドウ、タデ科の植物が僅かに赤や白の花を咲かせている。
 右側に広がる麦畑は何処も刈り取りが終わり、麦藁が円錐型に高く積み上げられている。

 自我を持つ異界の指輪のアルゲニブには周辺の風景が珍しいらしく心落ち着かないのが伝わってくる。心の中へ話しかけてきた。
『どうしたの、アルゲニブ』
『この世界はいつもこんなに明るいのか』
『そうよ。今日は天気が良いもの』
『私のいた世界でも昼は陽が昇るがこれ程明るくはない。遠くは霞がかかっていて見渡す事がなかなか出来ないが、この世界は澄み渡っていて、彼方の山並みまでくっきり見える』
『暗い世界なのね』
『暗くて湿った世界だ。それに比べるとこちらの世界は寒い季節だというのに色とりどりの花が咲いている』
『もう殆ど枯れてしまったわ。夏になるともっと色々な花が咲くわよ』


 アルゲニブは僅か二週間前に去ってしまった異界の風景を思い出していた。
 指輪のアルゲニブは常に主人と共にあった、従って彼が見ていた風景は主人であるケルバライトの見ていた風景と言っても良かった。

 ケルバライトの館はうっそうとした森に覆われた小山の頂上にあった。石造りの館の周辺には樅の巨木が乱立し、昼でも薄暗い。地面には羊歯類が茂っていた。館の周囲にはまともな道が付けられておらず、食料や日用品を運んでくる地元の農民や商人達は大変苦労していた。
 しかし、栗毛の立派な軍馬を飼っているこの館に麓までの道がない訳がなかった。馬が通れる道は、敵の襲撃を避ける為に背の高い芦や羊歯類、意図的に作られた湿地帯に隠されていた。
 そんな館に訪ねてくる者は少なく、人と会わない日が何日も続く事がままあった。
 金には困っていなかった筈のケルバライトは意外と小狡くて、商人へ支払いをした数日後にはその家に忍び込んで最低でも半額は回収していた。麓の町ではケルバライトの仕業だと推測はできても、魔術師相手では勝ち目がない。税金だと思う事にして諦めていた。

 こちらの新しい世界の主人であるジーナは様々な人達と会い、明るい世界と同じように、性格も明るい。魔力では元の主人が圧倒的に強力だろうけれどアルゲニブは小柄なジーナを好きになりつつあった。

 近くで鳥の鳴き声がした。オレンジ色の鳥が小枝に留まっている。ジーナが手を出すと、飛び降りて来た。数週間前にカテナ街道をガサの町に向かっていた時に会った鳥に違いない。南へ帰りそびれたのか、このコマドリははぐれ鳥になってしまったのだろう。
 背の荷物を一度道におき、パンを一切れちぎって鳥に与える。

(二)

 再び街道を歩き出す。鳥はジーナの肩にとまったまま飛び立とうとしない。
 一人旅のジーナを騎馬や馬車が追い越してゆく。
『ジーナは鳥も飼っているのか』
『飼っているのでは無いわ、友達よ、アルゲニブ』
『友達とはなんだ』
『友達は友達よ、あなたもね』
『私もともだちか。ではしもべと言うことか』
『違うわ、友達と言うのは仲間の事よ』
『仲間とは同盟を結んだ者の事か。それなら理解できるぞ。私達の世界では、二者の間には契約を交わした同盟か、服従してしもべとなるかのいずれかの選択しかない。もっとも契約は血によって破られるものである事は言うまでもないが』
『同盟とも違うわ。あなたの世界に友達という言葉がないのね。自分でゆっくり考えて』
 ジーナは友達という言葉の説明に詰まってしまった。異界の指輪であるアルゲニブと会話をすると疲れてしまう。

 アルゲニブは『主人としもべ』の関係では説明付かないジーナとの会話を楽しんでいた。このような会話はアルゲニブが元いた世界では考えられないものだった。古代語で思考するアルゲニブと現代語で思考するジーナの間には微妙な考えの相違がある。

 途中、街道沿いの並木の陰で馬二頭が休憩していた。ガサの町からさほど離れていない場所だったので、不思議には思ったが、人を待っているのかも知れない。
 ガサの町へ向かう馬車ともすれ違う。農家が点在する長閑な風景が続く。

 太陽が真上からやや西に傾いた頃、街道の先で四輪の幌馬車が止まっていた。

 腕輪の力を借りて遠くの会話を聞く。
「荷物を置いていけば命まではとらない」
「用心棒で雇ったのに盗賊に早変わりするとは」
「甘いぜ。用心棒をやとうのなら身元を良く調べるのだったな。もう遅いが」
 盗賊は十五歳位の連れの女の子にダガーを突きつけている。
「女は貰って行くぞ。俺のメイドにしてやっても良いし、売れば結構な金に成るのでな」
「金はやる。娘を返してくれ」
 襲われた男が、女を返すように懇願している。
 助けようしているジーナの心を察したのかバウが身構えている。 
 賊は一人のようだ。まだジーナに気づいていない。
 ジーナは顔のマスクを締め直してから剣を持つ男の腕めがけて投げ矢を放った。
「誰だ」
 ダガーを落とした男は腕に刺さった投げ矢を抜きながら叫ぶ。
「バウ、女の子をたのむわよ」
 ジーナはゆっくりとその男へ近づく。

 男は鉄片を革の上に繋いで並べたラメールアーマーを着、膝まである革靴をはいていた。楯は持っていない。
 背中の大剣を抜いて両手で握り、ジーナに向かって構え直す。腰が入ったどっしりとした構だ。
 黒い鎖帷子を着たバウは女の子の前に立ち、賊を睨んでいる。

 ジーナは左足を男に向け、右足を引いて構えた。ダンと鍛錬してきた基本の構えだ。
 得意の鎖鎌と湾刀に似せたダガーは杖を両手で持っている今は使えない。
「魔術師が杖で剣に立ち向かうとは無謀な事よ」
 男は両刃の体験をゆっくり上段へ持っていく。小柄なジーナと対面した殆どの敵はこの構えをする。弱々しく見える者に威圧感を与え、一気に決着を付けようというのだろう。
 しかし、ガサの町でダンやゼルダの剣を見て鍛錬しているジーナは驚かない。最初の構えを崩さずに、賊が攻撃する瞬間を見極めようとしていた。
 男の右腕についた投げ矢の傷から血が流れている。
 大剣が振り下ろされるのを感じたジーナは杖を両手で持ち直し、その剣を頭上で受けたあと、左へ流す。
 その程度では賊の体勢が崩れない。逆手で横へ払ってくる大剣を飛び下がって避ける。
 ジーナは杖を頭上で大きく振り回した。賊の剣を避ける為ではない。杖の柄に隠れている槍先を出す為だ。この槍は魔術師の塔にある隠し武器庫で見つけた物だ。
 最初は槍先が錆落ちたのかと思っていたが、槍先が仕込んである特殊な武器だったのだ。
 いつの間にか付いている槍先を見て賊は驚いているようだ。
 剣を上段の構えから叩きつければ一気に片がつくと思っていたダミアンは驚いていた。続けて撃った横切りも避けられた。この小柄な魔術師の動作は自分よりも早い。構えもしっかりしていて剣での戦いには慣れているようだ。
 一度下がり、構え直していると、魔術なのか、仕掛けなのか分からないが、手にしている杖の先にいつの間にか槍先がついている。
 隙を窺って右に回り込むが、魔術師の槍先は常に自分の喉元を向いている。膠着状態に入った。このままでは腕の傷の止まらない血が気になる。

 ジーナは賊の剣技がゼルダの剣技に似ていて力強いがゼルダのような早さはないと思った。二人の試合を参考にして鍛錬していたのが役に立っている。しかし油断はできない。長引くと力技で確実に負けそうだ。
 見かねたバウが敵へ飛びかかろうとするのを手で制した。

(三)

 ダミアンは魔術師の兄が魔術師相手に魔力を使うのは避けろ、と言っていたのを思い出したが仕方がない。奥の手を使う事にした。

 賊の動きが一瞬止まった。口を動かしているのがジーナにわかった。間を置いて赤い何かが飛んできた。炎の矢だ。
 魔石の腕輪の効果だとジーナは思っていたが、ジーナには魔術が見えるのだ。ガサの町での兵士のいかさまカードもそうだったし、魔族を簡単に見破る技もそうだった。
 炎の矢を思わず杖で受ける。柄を通して熱が手に伝わってきた。ケリーランスでダガーや投げ矢を得意とするチャンという東洋人と鍛錬していたのがここでも役に立った。
 炎の投げ矢を受けられた事についてダミアンは驚いてはいなかった。魔術師には魔力が通じないかも知れないと兄から聞いていたからだ。それでも続けざまに放てば受ける事は難しいだろう。

 ジーナが再び杖を構え直そうとした時、二発目が飛んできた。賊が礫を投げる様子がない所を見ると魔力なのだろう。二発目は手応えが有る前に手前で弾けとんだ。
『アルゲニブ、何をしたの』
『魔力の炎が飛んできたからバリアを張って叩き落とした』
 魔力が見えるジーナは、飛んでくるその物を、投げ矢や礫と同じように避けたり受けたりできた。異界の指輪であるアルゲニブの技に頼らなくても自分で対処出来ると思ったのだ。
 また、目の前の盗賊は魔力を使う度に動作を止めなければならないらしい。その瞬間に切り込めば勝算はありそうだ。
『余計な事をしなくて良いわよ』
 ジーナが心の中で異界の指輪であるアルゲニブに話しかけると急に不機嫌になるのが分かった。
『ごめん、ごめん。ありがとうアルゲニブ。魔力の防御は任せたわ』
 すぐに機嫌を直したようだ。この指輪、根は単純らしい。
 小声では効果が薄いと思ったダミアンは大きな声を出して古代語を唱えた。炎の大きさが少しだけ大きくなったが、簡単にはじき飛ばされた。
 アルゲニブとの会話で古代語に馴染んでいたジーナは、一語一語の意味が聞き取れた。
 いくつもの炎の矢が術者の目線の先、ジーナの胴や腕をめがけて飛んで来るが、アルゲニブがバリアを使い弾き返す。

 異界の指輪を付けている今なら賊と同じ炎の矢を放つ事が出来るかも知れない。悪戯心が出たジーナは、試しに賊が唱えていたのと同じ古代語を盗賊の剣先を見ながらマスク越しに唱える。体に当たって殺してしまってはいけないと考えたのだ。
 大きな炎の矢がジーナの体から発して盗賊の剣先に当たり、賊の体勢が崩れるのが見えた。自分では魔術を使えないと思っているジーナは、さすがアルゲニブの力は凄いと思った。

 ダミアンは思わずよろめいた。大抵の魔術師は軟弱で、剣でけりを付ける事ができる。剣を使う奴は魔力を持たない。両方をこなせるのは俺ぐらいだ、と今までは思っていた。しかし、目の前にいる小柄な魔術師は杖術が使える上、俺の魔力を跳ね返し、同じ魔術を俺に返してきた。強力だが命中率が悪いのだろう、自分の体からそれて剣先に当たった。
 ダミアンが見ている限り結界を張っている様子は無かった。杖で魔力を跳ね返す敵に初めて会った。おまけに魔術の技は俺より上だ。俺に魔術の手ほどきをして魔力の指輪をくれた兄貴は魔力を跳ね返す技を教えてくれなかった。兄貴は魔力を持っているが体力がなくて剣技はからきしだめだった。

 隠し技の魔術を破られたのでは不利となる。良く見ると魔術師の胸に魔術師会を示すペンダントがぶら下がっているのが見える。正当な魔術師という事か。他にどんな技を持っているか知れたものではない。長居は無用だ。
「ち、魔術師か。魔術師会を敵にまわすと後が面倒だからな。おい親爺、命拾いをしたな」
 カテナ街道の途中でケビンが逃走用の馬を連れて待機している筈だ。短気ではあるが諦めるのも早いダミアンは逃げる事にした。


(四)

 ガサの町へ向かって走っていく盗賊を見て、悪人とはいえ人間に傷を付けずにすんだ。敵が逃げてくれて良かったとジーナは思った。何度戦っても人を傷つけるのには慣れる事ができない。
 ジーナは今の男に面識が無かった。港町ギロに巣くう破落戸の仲間かもしれない。
 アルゲニブは、ジーナが敵から受けた技を学習するラーニング能力を持っているらしい事に気づいた。またジーナがその能力について意識していないのを不思議に思った。
 ジーナの知識を読むと、魔術を使うには魔力の指輪を必要とするらしいが、ジーナはアルゲニブ以外の指輪をつけていなし、今の炎の技はアルゲニブが放ったものではない。この主人に拾われてから悩みが増えるばかりだとアルゲニブは思った。


 傭兵を装った盗賊は町に向かう街道の途中で馬を引いた男と合流した。その男も同じようなラメールアーマーを着ていたが、大剣ではなく、普通の剣を腰にぶら下げていた。
「ダミアン、あの商人はどの位の金を持っていたんだ。娘はどうした、殺してしまったか」
「ケビン、邪魔が入った」
「ダミアンともあろう者が失敗するとは。軍隊にでも出くわしたか」
「魔術師が出しゃばりやがった」
「少し前、犬連れの小柄な魔術師がこの道を通ったぞ。まさかそいつではあるまい」
「いや、おそらくそいつだ。投げ矢をつかう奴だ。俺も油断をしたよ」
 そういってダミアンは投げ矢に付けられた傷をケビンに見せた。
「二人で襲うか。俺とお前なら間違いなかろう」
「ケビン止めておけ、あの魔術師、魔術師会のペンダントを持っていた。迂闊な事をして魔術師会に楯突くと末代まで祟られるぞ」
「ダミアンにしては珍しく弱気だな」
 ダミアンは自分が魔力を持っている事を仲間にも秘密にしていた。魔力を使って刃が立たなかったとは言えない。また、多少なりとも魔力を持つダミアンの勘があの魔術師に関わらない方が良い事を告げている。
「ケビン、あの商人を襲うなら止めないが、油断は禁物だぞ、相手は魔術師だからな。俺は今夜港町に用があるので帰るぞ。馬の面倒を見てくれてありがとう。ケビンも今夜帰らないと馬の借り賃が嵩むぞ」
「おい、ただ働きは困るぞ」

 ケビンが出した手に小銭を放り投げ、ダミアンは馬に乗って帰ってしまった。

 乗馬して去っていくケビンの後ろ姿を目で追いながら、ダミアンにしては珍しい事だと思った。彼が、狙った獲物を外す事は珍しい。どの様な情報源を持っているのかは知らないが、襲撃する相手の人数や腕前等の事前調査に抜かりがなかった。
 それが今回に限り何故あんな簡単に諦めたのだろう。ケビンはせっかくの獲物を逃すのは勿体ないと思っていた。あの小柄な魔術師が強いと言うのも信じられない。一働きすれば馬の借り賃等気にする必要はない。特に獲物に女の子がいるとあっては諦め難かった。
 とりあえず馬車の後をつける事にした。


(五)

「危ないところをお助け頂きあるがとうございました。魔術師様。私は港町ギロで紙の商いをやっているフレッド・オルホフ、これは娘のナンシーです」

 商人は金持ちなのだろう。縁取りのついた青色の服をきており、娘は刺繍が施された袖のついた服を着ていた。
 商人とその娘はジーナに深々と頭を下げる。
「魔術師様はどちらまでいかれるのですか」
「ガエフ公国」
「私たちは商用でガエフ公国まで行くところでした。用心棒にと傭兵を一人雇ったのですが、こんな所で盗賊に変わってしまうとは世も末です。魔術師様がおられなければ私も娘もどうなっていた事か分かりません。公国まで是非ご同行下さい」
「犬連れだが邪魔ではないのか」
「一切の費用は私が出させていただきます」
「金は要らないが、不安なら同行しよう」
「おお、ありがとうございます。荷はつんでいません。後ろで良ければお乗り下さい」ジーナは後ろに腰掛けた。バウは目立たないように道の脇の草むらを小走りに付いてくる。たまには運動をさせるのも良いだろう。ジーナが気に入ったのか、盗賊が逃げた後コマドリが戻ってきてまた肩に乗った。

 フレッドは馬車を動かした。

マルシェ広場にいるジョセフおじさんが、


ライフチケット3まいで、初期服の

・帽子

・スカート/オーバーオール

・はじまりのメガネ

・はじまりのスカーフ

いずれか1個と交換できます。


でも、なんで?って感じです。

初期の人は、お庭を広げるのにライフチケットを使うだろうし、

お庭を広げてライフチケットが余ってる人は、初期服を着ないだろうし、

この交換はなんでだろう?って感じです。


詳細は下記

http://ameblo.jp/pigglife-staff/entry-11323997156.html



いろいろな色の初期服アイテムから選択できます。
空想と妄想の小部屋

たくさん作ったポプリラベンダーを工作通りのホークへ渡すと、

ラベンダー色の「ラベンダーモザイクパネル」と交換してくれます。



詳細は下記

http://ameblo.jp/pigglife-staff/entry-11318877939.html


9月3日までの期間限定なのでご注意ください。



ラベンダーモザイクパネルと、

丸形ラベンダーモザイクパネルです。

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ポプリラベンダー1個でパネル1枚と交換です。


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工作通りのホークです。
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今日、なんだかんだありましたが、アイランドの、

「真夏のひまわりポット」二個め(スペシャルクエスト)をクリアして、

「カラクリひまわり君」を貰いました。


ひまわりポット2個は手元に残っています。

さらにこの2個を交換すると、カラクリひまわり君をもう1個(交換で)GETできそうです。(ホントかな?)


でも、それだと、ひまわりポットがなくなってしまう。

このままにしとこと思っています。(^^)



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切り株の上にあるのが、カラクリひまわり君です。

チャットをすると首を振ります。(^^)

①これは小説です。興味の無い方はスルーしてくだるよう、お願いします。

②初めてお読みになる方は、「テーマ別記事一覧」→「ファンタジー小説ジーナ」の最初の記事からごらんいただく様、お願いいたします。

③この文章は、9000字近い長文です。申し訳ありません。

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(一)
 レグルスは薄暗い自室の椅子に腰掛け、物思いに耽っていた。ルロワに幽閉される前まで話し相手は軍人や魔術師会の連中に限られていた。農民や町の人達と交流を持つという事は無かった。
 彼らへのそれまでの印象は、貧乏で小ずるく、人の目を盗んでは小銭をかすめる連中程度にしか思っていなかったのだ。しかし、騎士と思われるダンの仲間は信用出来そうに思う。そして自分を救出してくれた、まだ名前も聞いていない小柄な魔術師。何十年もの人生の中で見落として来たものが数多くあるのかも知れない。
 鈴の音が仕掛けの空気穴から聞こえた。レグルスは鈴の聞こえた穴の蓋を外した。
「呼んだか」
「食事の用意が出来ました。レグルス様」

 塔の全ての場所に通じている多数の空気穴が、ルロワが使用していた隣の隠し部屋とレグルスがいる執務室の両方に通じていて、塔内の音を拾える仕掛けになっている。
「食堂のテーブルに一階小扉の鍵をおいた。明日からそれで出入りするように。今日は帰って良い。ありがとう」
「レグルス様、塔の中に花瓶を置いてもよろしいですか」
「塔の石壁を傷つけるのでなければな。私の居室と四階以外はすきにするが良い」
 三人が帰ったのを確認してから食堂へいった。窓を開けて空気の入れ替えを行ったのだろう。部屋の空気がさわやかになっている。今まではそういった細かい事にも気づかずに過ごしてきた。卓には暖かい食事が用意されている。スープは二階で寝ているルロワの為に残しておこうと思った。


 塔を出た三人はタリナの居酒屋へ向かった。
 エマが居酒屋の卓を拭いているところだった。
「タリナ、エレナは魔術師の塔で使って貰う事になったぞ」
「大丈夫なのかい、あそこには恐ろしい魔術師様がいるというではないの」
「今日お会いしたけどそんない悪そうな人ではなかったわ。お年寄りだけど」
「働くあんた達がそういうなら良いけど、心配だわ」
「ダンもジーナも顔を出してくれるんですって」
「おい、俺はそんな約束はしていないぞ」
 タリナはダンをこづいて言った。
「あんたが紹介したのでしょ。ちゃんと責任をとりなさい」
「タリナの事はジーナに任せるよ」
「ニコラ、うちの居酒屋はエレナがいなくても平気だけれど魔術師様は本当に大丈夫なんだろうね」
「俺はエレナと一緒に住み込む事にしたよ。なにかあれば逃げだしてくるさ」
 タリナは心配そうにエレナを見たが、エレナの心は決まっていた。


(二)

 夜が更けて港町の居酒屋チョップに破落戸達が集まりだした。数週間前までは椅子に座れないほど賑わう日もあったが、ジョンがいなくなり、トッシュがいなくなり、小遣い稼ぎをしていた彼らの手下がいなくなった。いまでは客の座っていないテーブルもある。
「ダミアン、この店も寂しくなったものだな」
 ダミアンと同じようなラメールアーマーを着た男が話しかけてきた。
「ああケビン、ここ二週間で何人もの破落戸が消えてしまった」
「トッシュが町の北にいる医者の家で足の傷を縫って貰ったらしい。俺の知り合いが言っていた」
「やはりウイップのゼルダにやられたのか。あいつは盗賊のくせに妙な正義感を持ってやがるからな。この辺りの孤児達に小遣いを与えているというぞ」
「ガキを何人集めても盗賊団を作る事はできまい。ダミアンも相棒のトッシュが怪我をしていては裏の家業をやりにくいだろう」
「ケビン、ガサの町にある魔術師の塔での事件について知っているか」
「最近消えたジョンとつるんでいたルロワが死んだ話なら噂で聞いたが何があったのだ」
「ガサの町を彷徨っていた兵隊崩れの者達を最近見かけないだろう。皆、ルロワと共に死んでしまったらしい。ところで、商人のフレッドが娘と旅に出るらしい。裏家業になるがケビン、手伝えるか。娘はまだ十五歳だというぞ」
「折半なら手伝うぞ」
「娘はお前にやるよ。俺にそんな趣味はないし、売り先の当てもないからな。金の七割は俺だ。明日俺が傭兵になってフレッドの馬車に乗り込むからケビンは馬を引いて後をついて来てくれ。逃げるのに必要だからな」
 ケビンは馬を借りる為に居酒屋を出て行った。


 ダミアンは、消えたジョンの後を引きつぎ、オオトカゲをルロワに売りつける仕事を始めた矢先だった。4匹まとめて引きとらせて、金になると思い、ジョンが使っていた孤児達に、北サッタにある沼でトカゲ狩りをさせたのだ。
 そして一昨日の深夜、荷車に一匹をのせ、ルロワに売りつける様、彼らに指示したのだが、持っていった一匹と、前にルロワに売りつけた筈のオオトカゲ四匹の死体を持ち帰ってきた。
「お前達、どうしたのだ」
 ダミアンは怒鳴る気力も失せてしまった。
「ダミアンさん、魔術師の塔へいったら、塔の兵士達が誰もいなくて静まりかえっていたんですよ」
 別の若者も話し出す。
「それでダミアンさんが教えてくれた鐘をならしたら、年寄りの声が聞こえて、ルロワは居ないというんです」
「そのまま帰ろうかとおもったんですけど、ダミアンさんが荷車を引き取って来いと言ったのを思い出して、引いて来たってわけです」
「この腐ったやつ、どうします」
「みんな海にすてて来い、荷車はあらっておけ」
 若者にそういって小銭を渡した。
「ダミアンさん、銀貨一枚ずつの約束ですよ」
「それはルロワが金を出したらの話だ。あいつが居なくなっちまったんだ。仕方ないだろう。それで我慢しておけ。魔術師の塔の様子はどうだったんだ」
「一階の大広間に兵隊達の武具が散乱していましたよ。血も飛び散っていたし、誰が殺しちまったんですかね」
「その話を彼方此方でするなよ。魔術師に殺されるぞ」
 ダミアンは彼らに釘をさしたが、噂は瞬く間に広がってしまった。

(三)

 誰にも言っていないが、港町ギロの魔術師の館にはダミアンの兄がいた。ダミアンは早速兄に会いにいった。
「その噂ならここにも届いている。ガサの町の魔術師の塔には魔術師長のレグルス殿しか居ないらしい。ルロワも警備兵も皆消えてしまった。魔術師長の怒りをうけて消されてしまったのではないかと魔術師達は噂しているよ」
「兄貴、いくら凄腕でも年寄りが一人では無理だろう」
「お前は知らないだろうが、レグルス殿の魔力は老人ながら計り知れないものがあるからな。ところで、お前に調度良い仕事があるのだが」
「いいぜ、今は暇だしな」

 ルロワが何故オオトカゲを欲しがったのか兄に聞けば教えてくれるだろうと思ったが、失敗した仕事の話は兄弟でも恥ずかしい。言わずにおいた。
「商人のフレッドと娘のナンシーが二人だけでガエフ公国へむかう。片道二、三日の旅だ。傭兵をさがしているらしい。ダミアン、雇われる気はないか」
「傭兵では大した金にならないだろう」
「衣類の買い付けに大金を持っていくらしいぞ。農作物の刈り取りもすっかり終わったこの時期、カテナ街道に人影は少ない。脇道や林もあるし。お前なら分かるだろう。お前の相棒のトッシュでもつれていけ」
「わかった。俺がやるよ」


 そして今日、怪我をして消えたトッシュの代わりにケビンと組んで一働きする事にしたのだ。

 翌日、エレナとニコラはダンが借りた荷車をガサの町外れにある自分の家へ引いていき、引っ越しの準備をした。今の季節は畑の収穫も終わり、麦藁を干す作業が僅かに残っているのみだ。来年の畑仕事をどうするかはゆっくり考えよう。ちょっと南の村では他人の畑で野良仕事をしている人達が少なからずいる。彼らに畑を貸しても良いと思った。また、魔術師の塔での仕事が長続きしない事もあり得る。畑を手放す訳にはいかないとも思った。
 とりあえず、盗まれて困る物と身の回りの品を積む。
 ニコラは反対したのだが、エレナは竹細工用の道具、作りかけの竹篭や竹細工、裂いて乾燥させた竹をつんだ。

 ベッドに使うシーツやカーテン類はせっかく呉れた金貨で新しい品を調達しようと思っていた。
 日が真上まで昇る頃、ダンが荷車を引く手伝いをしに来てくれた。
「ダン、どうして私を魔術師の塔へ行かせようと思ったの」
「ジーナが、お前なら勤まるだろうと言ったのだ」
「どうして私を紹介する気になったのかしら。今日ジーナは一緒じゃないの」
 エレナがダンに聞く。
「さあな。俺に聞かれても困るぞ。ジーナは旅の途中と言っていた。いずれはこの町からも去るのだろう」
「ジーナは不思議な女性ね」


(四)

 魔術師の塔についた。
 落とし格子が降りたままになっている。エレナは前日に預かった鍵を使い、大扉の脇にある小扉を開けて中に入った。続けてはいったダンが、鉄の大扉のかんぬきを外し、紐を引いておとし格子を上げる。
 外の明かりが塔内に差し込む。
 荷車を大広間に入れ、ランプを灯してから鉄の扉を閉めた。塔内はランプの明かりだけで仄かにてらされている。
 エレナは呼び鈴を振る。純銀の鈴の音が人気のない塔に響く。

 レグルスが大広間に降りてきた。

「荷物は置いてこちらへ来い」
 塔の一階南側にある部屋へ案内した。
「この部屋にはラザレスという老人が住んでいたが今はいない。隣の部屋と二つとも使え。若い女の暮らす部屋とは言えないな。用具は使用しても良いし、捨てて新しくしても良い」
「魔術師長様、捨てるなんて勿体ない事です」


「こちらへ来てくれ」
 レグルスを先頭に四人で階段を上がる。
「二階は昔、兵士達の宿舎だったようだが今は寝たきりの男が北側の部屋にいるだけで他には誰もいない。ここの食堂には兵士用の大きな竈がある。三階にも竈があるので、どちらを使ってもよいぞ」
「魔術師長様、鎌や鉈の道具類は何処へ置けばよろしいのですか?」
「そなたニコラといったな。一階の東壁に隣接している食物庫に道具部屋があるからそこに置くがよい。作業する事があればその部屋を使うのが便利だろう」
「私らはこの塔で何をすればよろしいのでしょう」
「食事は夕方一回作って三階の食堂に置くこと。この塔は小部屋が多い、一階から三階までの各階を毎週順番に掃除をしてくれれば良い。四階と私の部屋には立ち入らない事。以上だ」
 レグルスはそう言って自室へ戻ってしまった。
「お爺さん、この塔が私達の建物になったみたいな妙な気持ちだわ」
「エレナ、とにかく荷物を片づけよう。一階の大広間に荷を下ろすぞ。荷車を返さなければならないのでな」
 三人で日用品や衣類、鎌や鉈などの道具類をおろした。
「ニコラ、俺は帰るぞ」
「ああダン、荷車をありがとう」

 あてがわれた部屋の窓の木戸を開けた。昼の光が差し込み、部屋が明るくなった。広い部屋には暖炉がついている。簡単な料理ならここで出来そうだ。前に暮らしていたラザレスという老人のものであろう食器類やベッドも揃っている。
 隣の小さな部屋にもベッドが置いてある所を見ると、どちらの部屋も使用人が利用していたのだろう。
「お爺さん、このまま暮らせそうよ。私は隣の小さな部屋を使うわ」
 すぐに必要となる日用品をそれぞれの部屋に移動し、残りの荷物はレグルスに指示された食料庫の道具部屋に置いた。道具部屋には鎌や鋤の他に農耕用の馬具、牛具が置かれている。
「たしか一階にも井戸があったわね。シーツはそんなに汚れていないわね。買うのは勿体ないし、明るいうちに洗濯をするわ。お爺さんは物干し竿を探しておいてね」

 エレナは二人が暮らすと決めた部屋のシーツ類をとり、一階の井戸脇に置いた。かつてはここで兵士の衣類を洗ったのだろう。広い洗い場となっている。塔の中なので天気が悪くても洗濯ができそうだ。シーツ類の大物を洗濯するのに二時間かかった。昼は過ぎたが、まだ太陽は上にある。食料庫の脇でニコラが物干し用の柵を作っていた。
「エレナ、これで良いかな」
 二人がかりで洗濯ものを干す。白い布が秋風にたなびいている。

「お爺さん、買い物にいきましょう」
「道具なら皆揃っているぞ。何を買うんだ」
「カーテンや花瓶を吊す紐や小物も欲しいし、食器を洗うブラシなんかも欲しいわね」
「紐なら道具部屋に縄があっただろう」
「小物類なら魔術師長様もお怒りにならないと思うわ」
 三階まで階段を上る。どの窓も閉まっており、何処も薄暗い。
 エレナは鈴を鳴らした。


(五)

 レグルスは三階の自室の窓の隙間から外を眺めていた。最近は目も良くなってきて短時間なら外を眺められるようになった。まもなく塔内を明るくして良くなるだろう。
 シーツ類を新しくする様、金貨を渡したが、古いシーツで我慢するらしい。下で使用人のニコラとエレナが洗濯物を干しているのが分かった。ダンが紹介してくれた人物に間違いはないようだ。
 使用人の食事は主人の為に調理した残り物をつまむのが一般的であり、自然と使用人の食事が粗末で冷めた不味いものになってしまう。
 衣類も使用人には贅沢は許さなかった。使用人は農耕馬や牛と同じ主人の持ち物、道具の扱いしかされなかった。町の人が嫌っている魔術師の塔へ来てくれた二人なのだ。それでは可哀想だと思ったレグルスは二人を使用人ではなく、仲間と同じ扱いをしようとしていた。
 料理に関していえば、長期に幽閉されていたため、レグルスは肉等の硬いものは食べられない。それではあの二人が可哀想だ。

 自室の扉の向こうで鈴の音がする。レグルスは扉を開けた。
 シーツや衣類を買い換えるよう、支度金として金貨一枚を渡してあったが、二人とも昨日と同じ粗末な服を着ている。
「どうした、何かあったのか」
「魔術師長様、カーテン用のロープや洗い物用の小物を買いたいのですけれど」
「この塔を留守にするのに一々私に断らなくても良いぞ。私を呼ぶのは食事の時か、怪我をした時、賊に襲われた時にしてくれ」

 二人は顔を見合わせている。
「この塔の食料庫には保存食品しかないようだ。町へいって新鮮な食材を三人前購入してきて欲しい。必要な金は例の隠しの棚から出して良い。ついでにガサの町の世話役をしているマルコブの酒屋へいってワインを届ける様にいってくれ。エレナ、野良仕事が無いときは小綺麗な服を着るようにな。服を買う金は昨日与えたはずだ」

 ニコラが恐る恐る聞いた。
「レグルス様、エレナが夜のお世話をするのですか」
「そんな心配はいらない。間違っても私の睡眠の邪魔をしない様に。私も老齢なのでな。着飾る必要はないが、塔内ではそれなりの服を着ていて欲しい。客がくる事もあるのだ」
 二人は安心したようだ。
「分かりました」
「食事は私の食事とそなたらの食事は別に作る事。貧しい食事でそなたらが働けなくなると困るのでな」
「魔術師長様、同じ建物に暮らしているのですもの。お食事をご一緒しても宜しいかしら。片付けるのにも都合が良いし」
「二人が良いのなら好きにしてくれ。三階は薄暗いままだぞ」
「魔術師長様、エレナがそう言うのでしたら私は従います」
「食事ができたら鈴を鳴らしてくれ。私は仕事がある」
 そういってレグルスは自室に戻ってしまった。
「お爺さん、私料理を作っているから買い物をお願いして良いかしら。魚はエマの彼が漁師をしているから分けて貰えば良いと思うわ」
「エマに男がいたのか。エレナにはいないのか」
「いる訳ないでしょ。そんな事を面と向かって年頃の女性にきくものじゃないわ」
 エレナは怒って答えると三階の食堂へ向かった。何故エレナが怒ったのか今一つ納得できないニコラであったが、エレナの指示に従い町へ買い物に出かけた。

(六)

 両親の居ないエレナにとってレグルスの存在は世話の焼けるお爺さんが一人増えた様な気持ちだった。
 食事の時間までまだ時間がある。エレナは食器棚から四人分の中皿や小皿、椀を出して卓に並べてみる。寝たきりの人もやがて起きて食事をするだろう。それでも大きな卓にはまだ数人分の余裕があった。エレナは一人分の木製の食器を抱えて一階の自分の部屋へいくと食器の隅にレグルスの名を彫刻しはじめた。
 ジーナが作ってくれた文字学習用の皮切れで覚えたのだ。ジーナの見本を思い出しながら形を真似て忠実に彫る。最近ではエレナが作っている竹製品にもジーナの真似をして絵や文字を彫っている。エレナが作った文字入りの製品はお洒落に見えるのか、文字を覚える為に買う人がいるのか、意外と売れていた。

 レグルスの食器の区別が付けば、配膳の時にニコラが間違う事もないだろう。ニコラが文字を読めない事に気づいたエレナはレグルスの文字の隣に簡単な塔の絵を描いた。

 外に吊された鐘の音がした。客が来たようだ。エレナは部屋を出て子扉の内側から声をかける。
「マルコブです。ワインを持ってきました」
 エレナは扉を開け、マルコブを入れた。
「エレナ、この塔で働くというのは本当だったのだな。ニコラが言っていたが信じられなかったよ」
「よろしくお願いしますマルコブさん。できるだけ仕事の邪魔をしないようにと言われているのですけれど、魔術師長様にお会いしますか」
「ああ、何ヶ月もお会いしていないのでな」
 エレナが純銀の鈴を振った。どこからともなくレグルスの声が聞こえてくる。
「どうしたのだ。賊か」
 エレナが誰へともなく言う。
「魔術師長様、マルコブさんがワインを持ってきました。お会いしたいそうです」
「そこで待って貰ってくれ」

 マルコブが不思議そうに辺りを見回している。
「エレナ、さすが魔術師の塔だな。レグルス様は何処にいらっしゃるのだ」
「会話が出来る仕掛けは私にも良く分からないのだけれど、三階の自室だと思います」
「エレナ、ルロワを覚えているか。十数年前、祠祭師だった父親のアルファルド様からルロワを私が引き取る様、頼まれていたのだよ。ところが、その日のうちに逃げ出して、結局魔術師の館に捕まってしまった。この前、此処の魔術師長様がルロワを殺してしまったそうじゃないか。エレナは大丈夫なのか」

 マルコブは十数年前の日の事を思い出していた。ルロワが誰もいなくなった祠祭館に戻ったあと、何度も連れ戻しにいったが、頑なに拒み、魔術師長のレグルスに捕まってしまった。
 以来、マルコブがルロワの姿を見ることはなかったが、マルコブの使用人がこの塔へ酒類を届ける時にルロワと会っていたので、元気でいる事だけは知っていた。それが、町の噂ではルロワが殺されたのだという。
「マルコブさん、レグルス様はそんなに悪い人ではありませんよ」
「エレナは騙されているんじゃないか」
 そこへレグルスが現れた。
「マルコブ、久しぶりだな」
「レグルス様、お久しぶりです。ガエフ公国へおいでと聞いていましたが、お戻りになったのですね」
「今後エレナかニコラが注文をするので、前の様に頼むぞ。金は月末にまとめて払うが良いか」
「レグルス様、お留守の間にルロワが注文した分の支払いをいただいていないのですよ。ルロワはどうされました」
「事故にあって死んだ」
「どの様な事故です。あなた様が殺してしまったと噂がありますが」
「魔術師の塔での出来事を町の人に語る事はない。ルロワが注文した酒代はエレナから受け取ってくれ。私は仕事があるのでな」

 ルロワの事件について色々と質問されては困ると考えたレグルスは自室へ引き上げた。
 残金を聞いたエレナは三階の隠し戸棚から金を出してマルコブに支払った。

 ニコラが買い物から戻ったので、三階の竈で魚料理を作った。エレナは卓の中央に竹製の花器を置き、近くに咲いていたリンドウの花と、紅葉がついた小枝を挿して飾りにした。目の悪いレグルスを思い、ランプはテーブルに置かない。
 鈴を鳴らしてレグルスを食卓に呼んだ。
「ニコラ、今日届いたワインを持ってきてくれ。エレナ、食器棚に木の杯がある」
 ニコラが一階から取ってきたワインをエレナが三人分注ぐ。
「この塔には寝たきりの者と、ガエフ公国へ行っているもう一人若い魔術師がいる。彼が帰ってきたらその者の食事もあわせて頼む」
 三人は薄暗い中で食事を始めた。
「エレナ、この皿に私の名が書かれているが、誰が彫刻したのだ」
「私です、魔術師長様の料理だけ柔らかく調理しています。間違わないように印をつけました」
「エレナは読み書きが出来るのか」
「ガサの町の若い者なら誰でも読み書きできると思います。簡単な文に限りますけれど」
「この綺麗な字体は誰から教わったのだ」
「ジーナです。この塔にも来た事があるはずですわ。私の彫刻した字体が崩れていると、それを見た人が覚えた字も崩れてしまう、と言っていました。彼女は字体の美しさをとても気にするものですから」
 そういってエレナは生野菜を盛った笊を見せた。そこにもエレナが彫刻した文字があった。

 この娘は知らないらしいが、この字体は二十年以上前にコリアード王家の家庭教師が流行らせたものだ。当時魔術師として名を知られていたレグルスは王家と手紙のやり取りをしていたので覚えているのだ。ダンクが王となってからのコリアード家では美しい字体で手紙を書く風習は失われてしまった。
 ジーナという子の親は王家の家庭教師と深い関わりがあるに違いない。小柄な若い魔術師が持っていたダガーに秘められた紋章といい、この辺りには旧王家の影が見え隠れしている。
「エレナ、目が悪くなった私に変わって手紙の代筆をするように。綺麗な文字で頼むぞ」

 これだけの綺麗な字を書けるのであれば、私の手紙を書く事でエレナの読み書きが完全になるだろう、とレグルスは思った。エレナの事を、孫娘を見るような目で見つめている事にレグルス自身は気づいていなかった。


 こうしてエレナとニコラの、魔術師の塔での生活が始まった。


ピグライフ、アイランドのURLが変更になっています。

(一時的かもしれませんが・・)


ピグライフ

今まで

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http://life.pigg.ameba.jp/main


アイランド

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普通は、自動で "main"付きのURLへ自動誘導されるようですが、たまにエラーとなるようです。

おきをつけください。