ネットを舞台にしたアニメがあるという話を聞いた。
もうアニメというものを見なくなってから久しい。
だが、それなりに興味は沸いた。
結局その「serial experiments lain」というアニメを借りて見てみたのだが、これがなかなかおもしろかった。
まず作り込みがすごい。
NAVIというコンピュータ(OS?)やWIREDと呼ばれるネットワーク、ナイツと呼ばれるハッカー集団など、独自の世界観は秀逸。
主題を現実世界と電脳世界の関わりに置くといった脚本にもうならされるものがある。
開発者がプロトコルに罠(?)を仕組むといった発想もなかなかおもしろい。
ところどころに散りばめられたネタにも思わずニヤリとしてしまった。
また、夢のある技術も多数登場している。
音声認識によって動作するコンピュータや、いつでもどこでも使えるモバイル端末、視覚や聴覚に主体を置いたネットワーク空間など。
こんなのが実現したらスゴイだろうなと思った。
ただ、1998年の放送当時にどれだけの人間が内容についていけたのかは疑問が残る。
今でこそ一般的に使われるようになった単語も、当時の人々には難しい専門用語だったのではないかという気がする。
あと、当時と現在では事情も違うのだろうが、見ていてツッコミたくなる部分も多少ある。
そう思うと、発表される時期が悪かったのかもしれない。
今発表されていたら反響も違っただろうなと思う。
ま、何はともあれ堪能させてもらった。
教えてくれたKくんには礼を言う。