1日1缶の炭酸飲料で糖尿病前症リスクが上昇 | 幸せは手の中に

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砂糖入り炭酸飲料を毎日1缶飲んでいると、2型糖尿病の「前兆」である糖尿病前症を発症するリスクが劇的に上昇することが、新たな研究で報告された。しかし、ダイエット炭酸飲料の場合は毎日飲んでもリスク上昇はみられなかったという。

 

研究を実施した米タフツ大学、米国農務省(USDA)ヒト加齢栄養学研究センターのNicola McKeown氏は、習慣的な砂糖の摂取が人体を細胞レベルで痛めつけることが、この結果からわかると述べている。

 

細胞が砂糖を分解してエネルギーにするにはインスリンが必要だが、摂取する糖分が多すぎると細胞が適正に反応できなくなり、インスリン抵抗性が始まる。糖尿病前症は、血糖値の上昇(インスリン抵抗性を示す徴候)がみられるものの完全な糖尿病にはなっていない状態で、砂糖の摂取量を減らせば元の状態に戻れる段階である。砂糖入り飲料を控えることは、糖尿病への移行を防ぐ「修正可能な食事因子」であると、McKeown氏は言う。

 

今回の研究では、中年成人1,700人弱の14年間のデータを分析した。この情報は、心疾患に寄与する因子について複数の世代を観察したフラミンガム心臓研究より取得した。その結果、砂糖入り飲料の摂取量が最も高かった群(約350mlを平均週6回)は、他の因子を考慮しない場合、糖尿病前症のリスクが46%高かった。

 

米国飲料協会(ABA)は、清涼飲料に含まれる砂糖が単独で糖尿病前症の危険因子となっているわけではないと反論し、「米メイヨー・クリニックなどの信頼できる保健機関が、糖尿病前症の危険因子には体重、運動不足、人種、家族歴などの因子が含まれると指摘している」と述べている。しかし著者らによると、他の因子を考慮した場合でも、砂糖入り飲料により糖尿病前症リスクに約27%の上昇が認められたという。ただし、この研究は観察的研究であるため、直接的な因果関係は不明だとMcKeown氏は述べている。

 

米マウントサイナイ・アイカーン医科大学(ニューヨーク市)助教授のDeena Adimoolam氏は、「20オンスボトル(約590ml)の炭酸飲料には砂糖が小さじ18杯分も含まれていることがある。自分が何を飲んでいるのかを自覚し、飲料にもカロリーがあることを忘れないこと」と述べている。過去の研究では、ダイエット炭酸飲料と2型糖尿病リスクの関連を示すものもあるが、McKeown氏は「砂糖入り飲料を飲む習慣を止める際にダイエット飲料を取り入れても、健康への長期的な悪影響はないと思われる」と述べている。

 

今回の研究は「Journal of Nutrition」にオンライン掲載された。