ついに社内の技術屋と喧嘩しました。
「みんなは言い訳ばっかりが上手くなったなぁ。本当のエンジニアは、出来る理由を探すんじゃないのか?出来ない理由を探すのがエンジニアなら、そんな人いらん!」
と言ってみました。
なんでこんなことになったかと言えば、今、僕は会社の中期経営戦略を練っているのですが、そこで戦略に基づいた技術新開発をしないといけないので、
「こういう状況であれば、こういう新開発が必要ではないか?」
と言ったんですね。そうしたら、
「経験者がいないから無理!」
の一言。確かに経験者がいないから無理かもしれないですが、100%無理という訳ではない。
何よりもそういう全くリスクを取らない、拒絶した姿勢に少し腹が立って、
「無理も何も、やらないことには話が始まらないでしょう」
と言うと、
「僕は前から経験者が必要だと言ってきた。それでも会社はそういう人を採らないんだ」
という返事。
つまりロジックとしては、
新開発は経験者じゃないと無理=自分は担当しない
という訳なんです。
しかし、その人は会社で1番の高給取りで、何よりも技術経験の豊富さで採用された人です。
あんた、何のためにこの会社いるんだ!と叫びそうになりながら、
「これだけ人数がいるんですよ。いつまでも同じことやっても仕方がないでしょう」
と反論。
「人数の問題じゃない。経験の問題」
「じゃあ、1からやりましょうよ」
「3年は掛かる」
「そんなことないですよ。どういう根拠あるんですか?」
「優秀な技術者になるには、最低3年」
「そんな優著なこと言っていたら、会社潰れちゃいますよ。どこかでリスク覚悟で挑戦しないと」
「だから、だったら人採れって話ですよ」
と、ここまできて、冒頭の発言です。
つまり、技術屋さんのスタンスとしては、
1.リスクは嫌だ
2.自分の持っている技術と、新しく取り組む技術は趣が違う
3.自分はやるだけのことはやった
この3点なのですが、社内の多くのエンジニアが、これと同じようなことを言います。
「そんなリスク背負って、誰が責任取るんですか」
「僕が出来るのはこれこれであり、それこれは出来ません」
「やれるだけのことはやったし、それでも周囲は動かないんだから、それはそいつが悪い」
つまり、現状のままでいたいし、自分の知らないことは「新しいことへの挑戦」ではなく「知らない分野での失敗を防ぐ」意味で反対するし、だからこそ自分の机の範囲でしか仕事はしない、と。
非常に嫌です。
腹が立ちます。
ドラッカーの本に出る、3人の煉瓦職人の話があったと思います。
その中でも、2番目の煉瓦職人ばかりが社内にいます。
しかもプライドや意地だけは高いのに、誇りは0の煉瓦職人。
堕落したエンジニアです。
共通項としては、
・自分の知っていることは、周囲も知っていないとおかしい
・技術のことが知らないなら、勉強してから話し掛けてこい
・自分は職人気質だから、仕事は教わるのでなく盗め
この3点でしょうか。
この前も、後輩の営業社員が技術的なことで悩んでいたら、丁寧に解り易く教えるのかな、と思ったら、さらに小難しい技術用語を並べて解説するから、はっきり言って驚きです。
「そんな難しいこと言ったって、しゃあーないでしょう」
と言うと、
「だったら調べたらいい」
のひとこと。
それが出来ないから、てめぇに聞いてきたんだろうが、と胸倉掴みたくなりましたが。
さぁ、これからどうしますかね。