プロジェクトの要件定義とは成果を定義することである | それもまた良し

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関西のとあるベンチャーで働くSEのブログ。

日々のインプットから、アウトプットを定期的に行うことが目標です。主に組織論やドラッカーの話題が中心ですが、タイトルにもあるように「松下幸之助氏」のような互助の精神を持ち、社会人として成長出来る事が最大の目標です。

大抵のプロジェクトの場合、要件定義とはお客様の要望を取りまとめ、開発側がしなければいけない内容を網羅したものと捉えられがちである。

何を作らなければいけないか、を決める行為だと一般的に解釈される。



しかし、ここで振り返らないといけないのは、要件定義とは「何を製造するか」を決める行為であり、それ以降の設計やコーディング、テストは要件定義で決めた内容を実装するためのプロセスと考えられる点である。

つまり要件定義とは、成果にフォーカスしなければいけない。
どのような成果を生むかにフォーカスして、要件定義しなければいけない。


つまり要件定義とは成果定義である。



ドラッカーは、『企業とは何か-その社会的使命』の中で、企業のマネジメントについて、『重要なことは、正しいか、間違いかではない。うまくいくか、いかないかである。』と述べている。

正義がマネジメントにあるのではない。
ましてやお客様に正義があるわけではない。

善悪ではなく、有無なのである。
そのために成果へのフォーカスがあり、要件定義がある。