「どのように使うか?」が大事・・・

 

ITmediaの記事に、 「企業は“ショボいPC”を支給するな」という声に同情してしまう件 てのがありました。

 

最近は”人権スペック”というような呼び方もしているようですが、企業が従業員に与えるPCのスペックについての記事がありました。

 

記事の内容については、リンク先を参照していただきたいのですが、基本的な姿勢としては、中の人も企業のPCとしては利用においてストレスのないPCであるべきであると思っています。

 

ただ、多くの中小企業を見てきた中の人からすれば、会社によって”導入時の環境”が人権スペックを与えられるかどうかの分岐点となる場合が多いのが実情です。

 

いわゆる「情報システム部」があるような会社でも、”はじめに予算ありき”の場合だと人権スペックが与えられない場合があります。また、古い体質の会社だと「上司が高スペックで、従業員は低スペック」などという信じられない分け方をしている会社も存在します。

 

更に情シスがない会社の場合は、社長様が導入を自ら決めている場合も多く、社長様のITリテラシー次第で人権スペックが与えられるかどうかが決まります。残念なことに、そういう場合は得てして”はじめに予算ありき”の場合が多いので人権スペックが与えられることは稀です。

 

基本的にPCのスペックへの理解が無い、もしくはスペックを理解する気がない場合は、当然ながら導入の優先順位は”予算”が最も高くなりがちです。

 

”はじめに予算ありき”の場合でも、調達先を工夫することで、人権スペックを手に入れることは可能ですが、多くの場合OA商社などの言いなりで導入が決定してしまうこともあり、コスパの高いPCが導入されません。

 

なので、スペックを理解している人材が、スペックへの理解のない上司や決済者にスペックの重要性を説く必要があります。それが難しい場合、予算だけ決めてもらってその予算内での購入を条件に、機種選定を任せてもらうのも一つの方法でしょう。

 

世の中のPC導入の決定権のある方におかれましては、どうかPCのスペックへの理解を深めていただきたく存じますが、それが難しい場合には「予算は●●万円だから、好きなPC買ってきて」と従業員の方に言っていただくだけでも十分ですので、ご検討下さい。

 

世の中の働く人のすべてのPCが”人権スペック”で満たされることを願ってやみません。