”雑談”したいよね・・・
ITmediaの記事に、 テレワークで「つながり弱い同僚」との会話は激減、しかしそれが不安をもたらす──NTT調査 てのがありました。
NTTサービスエボリューション研究所とNTTコミュニケーション科学基礎研究所の研究チームによる「在宅勤務が職場の関係性及びメンタルヘルスに及ぼす影響」(情報処理学会シンポジウムインタラクション2021論文集)という論文が発表されました。記事によると・・・
新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、多くの労働者はオフィス勤務から在宅勤務への切り替えを余儀なくされた。この論文は、在宅勤務が急速に普及する中、2つの問題があると指摘する。第1に、労働者を孤立させ、それが原因でメンタルヘルスを低下させること。第2に、人間関係の希薄化が仕事の創造性を低下させることだ。
だそうです。詳細は記事に譲りますが、テレワークによるデメリットを考察した論文ですね。確かにテレワーク中心になると、同僚や上司との何気ない会話は激減しますし、それが孤独感を生むのは理解できます。
また、付き合いが表面的になることで人間関係が希薄化し、仕事の創造性低下を生むこともまた、考えられることです。
テレワークの普及によって、Zoomなどのウェブ会議システムは圧倒的な進化と普及をもたらしましたが、どうしても「会議」という中で、積極的な雑談は出来ないですし、少人数のみのフランクな会話も難しいというデメリットは拭えません。
そんな中で、米Facebookが、メタバースのバーチャル会議室「Horizon Workrooms」のオープンベータ版を一般公開しました。
これは、物理的にどこにいても、自分のアバターとして1つのスペースに集まり、一緒に仕事ができるバーチャル会議室です。MR(複合現実)技術で、自分のキーボード(のアバター)を会議室に持ち込んで入力することも可能となっています。
詳細はリンク先に譲りますが、Oculus Quest2というVRヘッドセットを利用することで、完全なVR空間に出社して自分の動きで操作できたりすることは、正に”バーチャル出社”を実現しています。VRヘッドセットをしているので、没入感も非常に高く、正に出社している感覚で仕事ができるでしょう。
ただ、前述の通り、VRヘッドセットを利用する必要があるため、誰でもすぐに利用可能というわけではありませんし、それなりに操作に慣れる必要もあるでしょう。
このバーチャル会議室「Horizon Workrooms」よりも、現実的なのが、 FAMoffice や oVice です。
どちらもVRヘッドセットを利用せずに、バーチャルオフィスをアバターで利用するタイプです。これならば、ちょっとした操作で、出社した感覚を十分に味わえますし、同僚とも気軽に雑談できると思います。
oViceの場合、費用も最大接続人数50人のスペースで月額5,500円とZoomの有料プランの2倍程度の料金で利用できます。
Zoomだけでなく、このようなバーチャルオフィスを利用して、オフィスに出社しているような感覚で、通常のコミュニケーションが取れるような環境を構築して見てはいかがでしょうか?