Windows11使いたい?・・・

 

GIGAIZINEの記事に、 Windows 11では規定のブラウザを変更するのが面倒くさくなっている、初回のブラウザ起動が一括設定のラストチャンス てのがありました。

 

2021年後半のリリースを目前に控え、すでに開発者向けビルドのリリースも始まっているWindows 11では、規定のブラウザを後から変更する方法が非常に煩雑になっていることが判明したそうです。

記事によると・・・

 

IT系ニュースサイト・The Vergeの報告によると、Windows 11でリンクをクリックするなどしてブラウザを起動すると、以下のように規定のブラウザを選択する画面が表示されるとのこと。しかし、この画面が表示されるのは最初の1回のみで、このタイミングを逃すと後から一括で規定のブラウザを変更することはできません。

後から規定のブラウザを変更するには、HTM・HTML・PDF・SHTML・SVG・WEBP・XHT・XHTML・FTP・HTTP・HTTPSといったファイルやリンクの種類ごとに、ブラウザを選択しなければならないとのこと。これは、「ブラウザ」「ビデオプレイヤー」「フォトビューアー」などのカテゴリごとに一括で規定のアプリを選択できたWindows 10に比べると大きな改悪だと、The Vergeは指摘しました。

 

だそうです。詳細は記事に譲りますが、これはヒドイですね。デフォルトのブラウザをMicrosoft Edgeから変更させるのを、邪魔しているようにしか見えません。

 

これまでにもOS付属のブラウザとして、IEの時代はそれなりのシェアを握っていましたが、それに胡座をかいたおかげで、今ではChromeに圧倒的なシェアを握られてしまいました。そのため、なんとしてでもデフォルトブラウザの変更をさせまいとする足掻きなのでしょうが、見苦しいですね。

 

Windows11では、他にもスタートメニューで全てのアプリを表示させるのに、ワンクッション余計な手間が必要だったりと、所々で「改悪」とも呼べるような部分が多々あります。

 

今回のWindows11はWindows7のサポート終了のときと異なり、現行のWindows10のサポート期間が4年も残った状態でのリリースとなります。

 

Windows7のときはサポートが終了するので、否応なしにWindows10へ移行せざるを得ませんでした。それと、Windows10へのほぼ制限無しでの無償アップデートもあったおかげで、Windows10へ移行はかなり順調に進んだと言ってもいいでしょう。

 

ただ、今回は前述の通り、Windows10のサポート期間が4年も残った状態ですので、無理して移行する必要はありません。企業ユーザーは2020年のWindows7サポート終了に合わせて、2019年中にWindows10へ移行された企業が多くありますので、まだWindows10を使い始めて2年も経っていないところも数多く有り、せっかくWindows10に慣れた頃に、あえてWindows11に移行する意味は見いだせません。少なくとも、企業ユーザーで積極的にWindows11へ移行するところはかなり少数だと思われます。

 

また、Windows11についてはWindows10からの無償アップデートも用意されますが、Windows7からWindows10への移行のときと異なり、ハードウェアによる制限がかなりあるため、現在Windows10が動いているPCでも全てがWindows11への無償アップデートの対象になるわけではありません。

 

現在の時点でマイクロソフトが公表している Windows11が動作する対象CPU がリストアップされていますが、このリストに掲載されていないCPUはアップデート対象にならないということになります。

 

世代的には、Intelの第7世代CoreプロセッサおよびAMDの初代Ryzenを搭載するシステム移行のCPUとなっているため、おおよそ発売から5年以上を経過しているPCはアップデート対象にならない可能性が非常に高いわけです。

 

他にもTPM2.0対応など、セキュリティに対する制限も多いため、すべてのPCが無償アップデートの対象にはならないということは理解しておく必要があるでしょう。

 

このように、Windows10のサポート期間が残っている現状や、PCのハードウェア制限が多いこと、更には前述の通り、OSとして「改悪」されている部分が多いことなどを鑑みるに、Windows11はマイクロソフトの黒歴史である Windows VistaWindows8 の再来となる可能性が多いように個人的には思います。

 

もちろん、現行のWindows10よりも優れている部分も当然ありますので、移行にあたってはご利用の用途などをよくご検討の上、移行の是非を判断されることをお薦めします。

 

XP 成功 → Vista 失敗 → 7 成功 → 8 失敗 → 10 成功 → 11失敗?!