SIMロックの次はバンド制限・・・
ケータイWatchの記事に、 シャオミ、FeliCa搭載の5Gスマホ「Redmi Note 10 JE」を発表――auとUQ mobileから発売 てのがありました。
シャオミ(Xiaomi)は2日、auとUQ mobileからAndroidスマートフォン「Redmi Note 10 JE XIG02」を発売すると発表したそうです。記事によると・・・
「Redmi Note 10 JE」は、5G対応でFeliCa機能を搭載したスマートフォン。IPX8/IP6Xの防水防塵性能を備え、日本市場向けに開発されている。5Gスマートフォンのエントリーモデルとしての位置づけで開発された同機のチップセットは「Qualcomm Snapdragon 480 5G」を搭載。ディスプレイは、約6.5インチ(FHD+)の液晶ディスプレイを搭載し、最大90Hzのリフレッシュレートをサポートしている。リフレッシュレートは、90Hz、60Hz、50Hzを使用状況で自動調整されるため、消費電力を抑えることができる。
だそうです。機能詳細は記事に譲りますが、これで2万8765円は相変わらずのコスパの良さです。さすがAppleを抜いてスマホシェアNo.2になったシャオミさんですね。
とにかく、端末のスペックと価格のバランスの良さは申し分ないと思います。よほどカメラやスペックにこだわる方以外にはこれで十分と思える端末です。
ただ、今回はauとUQ mobile専売ということで、SIMロックフリーではありますが、バンド制限が掛かっていることは見逃せません。
バンドというのは、各キャリアには4G、5Gのともに割り当てられた周波数があって、それに伴ってその周波数を受信する「バンド」というものがあります。今回の端末の対応バンドは以下のとおりです。
5G対応バンド NSA: n28、n77、n78
LTE対応バンド B1、3、4、5、7、12、13、17、18、20、26、28
LTEの対応バンドを確認すると、ソフトバンクのプラチナバンドである「8」や、ドコモのプラチナバンドである「19」はもちろんのこと、ドコモの1.5GHz帯の「21」にも対応していません。5Gもドコモの「n79」には対応していません。こうした自社の利用しているバンドのみを端末に設定することを俗に「バンド制限」と言われています。
このように、キャリアで販売される端末については、総務省の指導でSIMロック無しでの販売が指導されていますが、バンド制限については指導されていないのが現状です。SIMロックができなくなったので、今度はこのようなバンド制限で端末を実質SIMロック状態にしてしまうキャリアの施策には呆れるばかりです。
前述のように、今回の端末はauとUQ mobile専売ということで、こういったバンド制限が掛かっているものと思われますが、一般ユーザーにはバンド制限などというものはご存じない方も多数いらっしゃるわけです。SIMロックフリーなので、どのキャリアでも使えると思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、実情はこのようなバンド制限が蔓延っており、実質的にそのキャリアでしか使えないようになっていることを理解しておくべきでしょう。
キャリアで販売される端末については、その端末を他のキャリアでも使おうと思うのであれば、事前に対応バンドを確認しておくことをお薦めします。
キャリアでのこういったバンド制限が早急になくなることを願ってやみません。