CPUは戦国時代へ・・・
PC Watchの記事に、 NVIDIA、Arm採用で初のデータセンター向けCPU「Grace」 てのがありました。
米NVIDIAは12日(現地時間)、Armアーキテクチャを採用した同社初のデータセンター向け高性能CPU「Grace」を発表したそうです。記事によると・・・
Graceは、米国のコンピュータプログラミング先駆者であるグレース・ホッパーにちなんで名付けられた。高いエネルギー効率を実現したArmのデータセンター向け「Neoverse」コアと、低消費電力のLPDDR5xを組み合わせることで、高い性能と電力効率を実現。これまででは考えられなかったような大量のデータ処理を可能にし、AI技術を発展させるとしている。
具体的には、現在最先端のx86 CPUベースのDGXシステムより、10倍速い1兆パラメータのNLPモデルのトレーニングが可能。また、LPDDR5xメモリサブシステムは、DDR4メモリのシステムと比較して2倍の帯域幅と10倍のエネルギー効率を達成した。
だそうです。CPUの詳細については記事に譲りますが、かなり専門的な内容なのである程度CPUに精通されている方でないと理解しにくい記事かもしれません。
具体的な性能等については、ここでは言及しませんが、あのNVIDIAがデータセンター向けとはいえ、CPUに参入するということはかなりのニュースです。
現在、コンシューマー向けPCのCPUとしては大きく分けて Intel と AMD、それに AppleのM1 の3つの選択肢があります。ただ、これも以前のIntel一強時代からすれば考えられないことで、AMDのシェアがかなりあがったことと、AppleのIntel離れによりかなり業界の構図が変わりつつあるということは言えるでしょう。
現在、上記の選択肢に加えてArm版WindowsやChromebook向けのQualcomm Snapdragonもあり、PC向けCPUの選択肢も今以上に増える可能性があります。
加えて、Microsoftの独自CPU「SQ1」 などの開発の話もあり、すでにIntel一強時代は終焉を迎え、CPU業界は戦国時代へと突入しつつあります。
ユーザーにとっては選択肢が増えることはいいことであり、それによって競争が加速してよりよいCPUが出てくれば人類にとっても喜ばしいことなので、今後こういった競争が更に加速することを望んでいます。