後出しジャンケン大成功・・・
スラドに 大手キャリアのMVNO向けのデータ接続料を4月から引き下げ。2019年度比で約半額に てのがありました。
MVNOがキャリアに支払っているデータ接続料が、2021年4月から引き下げられることが分かったそうです。
記事によると・・・
3月8日に開催された有識者会議「競争ルールの検証に関するWG」で公開された「データ接続料の低廉化について」の資料の中で、2020年10月に公表した「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けた アクション・プラン」でデータ接続料を3年間で半減させるとしていた計画を、MVNO業界からの要望や市場の様子などを踏まえ、当初の目標を前倒しし2021年4月より適用するとしている。
具体的な金額については、2021年度の月の接続料は10Mbpsあたり26万円となった。これは2019年の58.1万円から比べるとおよそ半額になる。
だそうです。キャリアのオンライン専用料金プランが今月からスタートしますが、MVNOの値下げも相次いで発表されています。当然ながらキャリアのオンライン専用料金に対抗するための値下げなわけです。
ただ、このMVNOの値下げは、上記記事にもある有識者会議「競争ルールの検証に関するWG」において、将来値下げされるであろうデータ接続料や音声卸料金を見越した値下げであるわけです。
つまり、値下げは確実だけどいくら値下げになるかはハッキリとは分からない状態で、いわば見切り発車での値下げだったわけです。
特に大手MVNOのIIJmioなどは、この見切り発車値下げでかなり頑張った料金設定にしてきたわけですが、今回その値下げ額が判明しました。
そして、大手MVNOで唯一値下げを発表していなかった OCNモバイルONE が3/12に新料金を発表すると予告していたのですが、それが本日、新料金発表を延期するとのアナウンスがありました。
おそらく今回の発表を受けて、値下げを調整するために発表を延期したものと思われます。
他社は”見込み”で値下げしていたのですが、OCNモバイルONEはきっちり値下げ額を確定した上で新料金を発表できるのですから、この違いは大きいです。後出しジャンケン大成功と言っていいでしょう。
ただ、後出しジャンケンですから、先行しているIIJmioよりも当然安い料金が期待されるわけです。OCNモバイルONEもその期待に答えないわけにはいかないですから、新料金の検討は相当なプレッシャーにはなるでしょう。
今回の発表を受けて、果たしてどの程度安くなるのか、OCNモバイルONEの料金発表に期待したいところです。