キャリアの値下げは一段落・・・
ケータイWatchの記事に、 ドコモ、「ahamo」を3月26日スタート てのがありました。
NTTドコモは、新料金プランの「ahamo」を3月26日より提供するそうです。また、従来はahamoに移行すると、「ドコモ回線継続利用期間」がリセットされる事になっていましたが、利用期間を引き継げることになったことが発表されました。
これはドコモの「継続利用割引サービス」に関わる問題で、ドコモには継続利用者に申込不要で割引するサービスがあります。2年目から7%割引が適用になり、以降段階的に5年超まで最大15%割引になります。
つまりこれまでドコモユーザーとして長年利用してきたのに、安いとは言えahamoにするとそれがチャラになってしまうのはユーザーとしては「ウ~ン」というところだったでしょう。そこへ今回の発表ですから、既存のドコモユーザーにとっては朗報です。
将来、5Gになってahamoでは容量が足りずに5Gギガホに移行するような場合でも、「継続利用割引サービス」が利用できることになります。
これでahamoは割引こそ有りませんが、ファミ割のカウント対象になり且つ今回の「ドコモ回線継続利用期間」も引き継げることになり、既存ドコモユーザーがよりahamoに移行しやすい体制になりました。
別記事の 「ahamo」対応端末は3月1日発表、先行エントリーは100万件に との記事内にもある通り、3/1には対応端末も発表になるようで、事前にドコモの井伊社長も仰っているようにiPhoneも対応するとのことでしたから、iPhoneがセット端末として売られることになるのではないでしょうか?
ahamoが以前の料金プランに比べればかなり安くなりますので、「これを機会に端末もiPhoneの新しいヤツにしょうかな」という方が相当数出ても不思議ではありませんね。
上記記事にもある通り、他社からの乗り換えと比べ、ドコモユーザーからの移行が若干多いとのことで、自社内での移行がスムーズに行っていることを伺わせます。
これは恐らく他のキャリアも同様の状況になると思われますので、今回の値下げ合戦でキャリア間の移行はそんなに増えないのではないでしょうか?
料金は確かに安くなりましたが、結局競争原理は働かずに、既存キャリア間のユーザーの移行もそんなに無く、割りを食うのはMVNOと楽天のみという状況になってしまいそうです。楽天は、まだMVNOに比べれば体力がありますし、MNOですからエリアはともかく回線環境はMVNOとは比べ物になりません。
結果、本来競争を促進する役割だったMVNOが衰退の一途を辿り、談合三兄弟の状況は変わらず、楽天が身を削って孤軍奮闘するという状況になりそうです。
果たして今回の値下げは、将来的に見て良いことだったのでしょうか?果たして、総務省はこれを望んでいたのでしょうか?そして何より、国民はこれを望んでいたのか?
始めから総務省と官邸とNTTのマッチポンプだったという考えは穿った見方でしょうか?
将来的に楽天も含めたキャリアが”談合四兄弟”にならないことを望むばかりです。