Chrome OS世代が続々と・・・
PC Watchの記事に、 Googleが語るChromebookが優れる10のポイント てのがありました。
Googleは30日、Chromebookに関するオンライン説明会を実施。Google Chrome OS プロダクト マネージメント統括のJohn Maletis氏が登壇し、Chromebookの現在の状況や、Chromebookを導入するメリットなどを説明したそうです。記事によると・・・
Maletis氏はまず世界の教育現場でChromebookが4,000万台利用されており、日本でも前年比で倍以上の伸びを見せていることを紹介。別記事「Chromebookのシェアが1%から13%に急増。2021年には24%へ」でも言及しているように、国内でのChromebookは急速な浸透を見せている。
次に、Chromebookを導入する上での10個のメリットを説明。セキュリティの高さ、起動の速さ、OSがつねに最新に保たれること、セットアップの容易さといった基本的な部分や、多彩なアプリが用意されており、スタイラスペンが使えること、家族の利用設定が可能なことなどをアピールした。
だそうです。Chromebookに関しては、既に本ブログでも6~7年前くらいから事あるごとにお伝えしていましたが、文部科学省が推進するGIGAスクール構想により、Chromebookを採用する自治体がかなり増えているようなんです。
MM総研の調べによると、2020年の日本国内でのChromebook出荷台数は1,571,000台と、前年比で10倍以上の伸びとなる見込みとのこと。そして2021年1~3月期を含む2021年には、2,815,000台(シェア24%)に達し、2020年からさらに台数比で79.2%増加するとの予測をしたそうです。
「Chromebook?なにそれ?オイシイの?」という方もいらっしゃるかもしれんませんが、世界の特に教育市場ではかなりのシェアを誇っています。Googleが公開した世界の教育市場における「Chrome OS」のシェア分布図によると、北米ではシェアが60%以上、オーストラリアで40%以上、欧州で20%以上になっています。
つまり既に、世界中の子供はChromebookを使っていると言っても過言ではないでしょう。そしてその流れが今度は日本にも来たということですね。
Chromebookで育った子供、つまり「Chromebook世代」の子供がやがて社会に出ていったときに、会社でWindowsと対面することになる訳です。セキュリティが高く、起動も非常に高速で、端末も安く、クラウドの利用が当たり前のChromebookで育った子供は、果たしてWindowsをどう思うのかというところが注目です。
「何このOS?使えね~!会社もChromebookでよくね?安いし、安全だし」
そのように思った子供が成長し、パソコンのリプレイスの権限を持つような役職になったとき・・・
「Windowsみたいな使えないOSは止めて、Chromebookにリプレイスしよう!」
と言わないとも限らないわけです。これはマイクロソフトにとってはかなり脅威です。逆にGoogleは教育市場という非常にニッチな市場ではありますが、将来を考えたときにOSのシェアが逆転出来るかもしれない市場を戦略的に押さえたところは素晴らしいと思います。
もちろん、ホントにそうなるかどうかは分かりませんが、Chromebookに慣れた子供が増えていくことだけは間違いありません。Chromebookの今後の展開を注視したいと思います。