値下げ?・・・

 

ケータイWatchの記事に、 ワイモバイル、20GB/4480円で10分通話定額付きの「シンプル20」UQ、20GBで月額3980円の新料金プラン「スマホプランV」 てのがありました。

 

総務省からの値下げ圧力を受けてかどうかは知りませんが、ワイモバイルとUQモバイルがともに新プランを出してきました。

 

両社ともに月額20GBでそれぞれ4,480円(ワイモバイル)と3,980円(UQモバイル)という料金ですが、UQモバイルは通話定額オプションが含まれていない料金で、1回10分の通話定額オプション(700円)を付けると、4,680円とワイモバイルと大差ない料金となります。

 

報じているマスコミによっては、これが値下げみたいな書き方をしているところもあるのですが、単に料金プランが一つ増えただけで、大きな値下げにはなっていません。そもそも、月間20GBも使わない人にとっては、全く関係のないプランですからね。

 

昨日、 総務省がモバイル市場の公正な競争環境の整備に向けて、今後取り組むべき事項をまとめた「アクション・プラン」を公表 しました。主な内容は以下のとおりです。

  •  eSIMの促進

  • 番号持ち運び制度(MNP)の利用環境整備

  • キャリアメールの持ち運び実現の検討

  • データ接続料の一層の低廉化

  • 改正事業法の着実な執行(通信料金・端末代金の完全分離)

注目していただきたいのは、これのどこが値下げになるのかということです。直接的な値下げになるのは「データ接続料の一層の低廉化」だけですし、これはMVNOの値下げに繋がる話でキャリアの値下げには関係のない話です。
 
基本的に総務省も、はなから値下げさせる気はサラサラなく、総理へのアピールと国民へのガス抜きのために行っているに過ぎません。各キャリアには総務省からの天下りがたくさんいますし、そういったこととはあまり無縁だと思われていた楽天モバイルでさえ、先般、総務省出身の取締役を受け入れたくらいです。
 
所管官庁が利益相反となりうるキャリアに天下ること自体がいかがなものかと思いますが、現実はそうなっていますので、どうしようもありません。
 
唐突ですが質問です。現在のキャリアを契約している方がサブブランドやMVNOに移行しない一番の原因って何だと思いますか?
 
中の人の経験や周りの話を総合して得られた中の人の個人的な結論は・・・
 
「メンドクサイから」
 
です。
 
とにかく、現状で普通に使えていて、トンデモナイくらいに料金が高いわけでもなく、たかだか月額1,000円程度しか安くならないんだったら、メンドクサイから今のままでいい。
 
という方が圧倒的に多いんです。このメンドクサさは、なかなか手ごわいです。逆にメンドクサイからキャリアが胡座をかいていられるとも言えます。
 
本気で安くするつもりのない総務省とキャリア、そしてメンドクサガリの国民。多分、これからもケータイ料金は安くならないでしょう。ただ、メンドクサクない人のために選択肢は残しておいていただきたいと思う今日このごろでした。