コロコロ変わりますな・・・
PC Watchの記事に、 Zoom、エンドツーエンド暗号化を無償ユーザーにも提供 てのがありました。
Zoomは、これまで有償ユーザーのみに提供されていたエンドツーエンド暗号化(E2EE)機能を、無償やベーシックユーザー向けにも拡大させる計画であると発表したそうです。記事によると・・・
同社は5月末にE2EEの実装デザインをGitHubで発表し、ユーザーからの意見やフィードバックを求めていたが、実装に関しては有料ユーザーのみに対して行なう予定だった。今回、無償ユーザーを含む全ユーザーに展開することを明らかにした。
一方、5月30日にすべてのユーザーで256bitのGCM暗号化を強制している。これは現在使用されているもっとも強力な暗号化標準の1つであるが、E2EEの拡大によって、すべてのユーザーがさらなるプライバシーと安全性向上のメリットを享受できるようになる。
だそうです。先々週の本ブログの Zoomがセキュリティとプライバシー改善のための「90日計画」の経過を発表したようですが・・・ とのエントリー内にて、当初はCEOがエンドツーエンドの暗号化(E2EE)を有料版でのみ可能にする理由を、「法執行機関に協力するため」と語ったこと、「無料ユーザーにはE2EEを提供したいと思わない。誰かがZoomを悪用した場合、FBIや地域の法執行機関に協力したい」とも語ったことをお伝えしました。
あれから2週間経ちましたが、2週間でCEOのお考えが変わられたようですね。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
また、先週の本ブログの Zoomが中国政府の要求で天安門に関するビデオ会議を強制終了したそうですが・・・ とのエントリー内でもお伝えしたとおり、非常に政治的でユーザーに不審を抱かせるような判断があったことも非常に残念でした。
正直なところ、確かにZoomの会社全体としてはそれなりに良い方向に向かおうとしているとは思うのですが、一部にそうではない層もいるようですね。(それが一番問題ですが)
どうもこのところのZoomの動きを見ていると、「利用していて大丈夫かな?」と思うような事が多く、自信を持ってにお客様にオススメできる気がしません。
Microsoft TeamsもGoogle MeetもZoomに追いつけ追い越せとどんどん機能追加を施してきていますし、堅固な暗号化・多要素認証・FedRAMP準拠などについてはZoomを超えている部分もあります。中の人としては、お客様にはMicrosoft TeamsやGoogle Meetの利用をお薦めします。