流れとして興味深い・・・

 

engadgetの記事に、 「やっと3Dツールが紙とペンのような存在になる」エヴァ制作のカラーがBlenderへの移行を進める理由とは? てのがありました。

 

エヴァンゲリオン制作で有名な株式会社カラーが、オープンソースの3DCGツールである「Blender」の開発を進めるBlender財団に賛同、開発資金の提供を含めて協力する、というプレスリリースを出したそうです。

制作中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の一部にも、Blenderが使われる予定とのこと。

 

詳細はインタビューも含めて記事をご覧いただきたいのですが、こういったアニメ制作の最前線にいる会社がオープンソースのソフトへの資金提供や開発に賛同するのはかなり珍しいことではないかと思います。

 

記事をご覧いただければ、移行する理由は「コスト」であることは間違いないのですが、コストだけでは移行できるわけもなく、当然ながらその会社が求めるスペックに合致する必要があるわけです。

 

Blenderに関しては、既に株式会社カラーの要求を満たしているということなのでしょう。オープンソースということもあり、必要とあればツールを使う側が機能などを開発することもできるというのも魅力のようです。

 

これまで、市場支配力を背景に世界的に大きなシェアを握ってきたソフトがいくつかありますが、それに対しても今回のBlenderのように「使える」代替ソフトが出てきつつあります。

 

社会的認知が得られるかどうかという問題もありますが、今回のように「使う側」が旗振り役となって既存の支配力の強いソフトの「替わり」を提供していくという流れも面白いと思いますね。

今後こういった流れが加速して、ほぼ独占されている市場に対して風穴を開けてくれることを期待したいです。

今後の展開を注視したいと思います。