基地局設備はともかくスマホは・・・
ケータイWatchの記事に、 ファーウェイ、「“余計なものが見つかった”は事実無根」 てのがありました。
ファーウェイは14日、日本国内において一部報道がセキュリティ上の懸念を伝えていることに対して「事実無根」と反論する文書を同社の日本語サイトに掲載したそうです。記事によると・・・
世界各国で事業を展開する同社では、国や地域ごとの法規制や通信規格を守っており、「持続的かつ信頼性の高いエンドツーエンドのグローバルサイバーセキュリティ保証システムの確立に、会社の重要方針として取り組んできた。自社の商業的利益をこれに優先させることは決してない」と同社の姿勢を説明。
だそうです。昨今、この件が話題になってますけど、ファーウェイやZTEなんかの中華メーカーはスマホ以外にも携帯電話会社向けの基地局設備なんかも作ってるんですよ。で、今回のアメリカや日本での政府調達からの排除に関しては、この「基地局設備」を排除するということであって、民間のスマホなどの排除はまた別問題なんですね。
ただ、巷では・・・
「ファーウェイのスマホ使えなくなるの?」
「ほら、やっぱり中華製のスマホはだめじゃん」
「もうファーウェイのスマホは使わない!」
的な流れにまでなってるところもあるようで、ファーウェイのスマホを現在も利用中の中の人にあっては、非常に気になってました。
そもそも「余計なもの」ってなんだよ!って話なんですね。基地局設備はともかく、ファーウェイのスマホに余計なものが載ってるの?載ってないでしょ。と思ってたところに、以下のような記事を見かけました。
“余計なもの”って何? 「Mate 20 Pro」の疑惑を晴らす
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000035-it_eetimes-sci&p=1
ヤフーニュースに載っていた、株式会社テカナリエという、半導体のシステム・デバイス・ツール開発経験者が集まる研究解析調査会社さんが書いた記事です。
つまり、半導体分析なんかのプロ集団なわけです。その方々が最新の「Mate 20 Pro」を分解して、隅から隅まで調べ上げた結果、「余計なもの」はなかったという結論だったんです。
株式会社テカナリエさんも会社名を出して記事を書いている以上、当然無責任な記事は書けないはずです。当然ですよねプロなんですから。その方が無いと言っているのですから無いのでしょう。中の人も無いと思います。技術的なこと云々より、スマホにそんな機能を入れたとしても意味がないからです。
中華が欲しい情報というのは何でしょう?個人のメアド?プライバシー?スキャンダル?そんなもの中国共産党は欲しくないでしょう。欲しいのは、例えば軍事・防衛に関する情報や、原子力を始めとするライフラインの情報なんかは当然欲しいでしょうね。でも、そういう情報を把握している人はほんの一握りの人たちです。そういった人たちの情報を盗むために、スマホのチップに細工するなんてことはナンセンスです。ハニートラップ使うなり、盗聴なりするほうがよほど効率が高く情報が入手できると思います。
今回の件は、世界の通信市場を席巻している中華勢に対する危機感がそうさせているだけで、本当に余計なものがあるかどうかは甚だ疑問です。もちろん中華が何もしていないとは思いませんし、いろいろな工作をしていることは明らかですけど、それは中華に限ったことではなく、アメリカもかなりのことをやっていますよね。
本ブログで、 「CIAがカスペルスキーに成りすますコードを作成した」とWikiLeaksが新文書を! とのエントリーでご紹介した件などは、それの最たるものです。
とりあえず、中の人はこれまで同様にファーウェイのスマホは使い続けるつもりです。つまらない、貿易戦争に巻き込まれるつもりはありません。