トレース感覚で・・・
ITmediaの記事に、 PDFに重ねて書ける、Windows向けメモアプリ「AxelaNote」 ブラウザやテキストエディタにも順次対応 てのがありました。
PDFを一切改変せず、書類上にメモを書き込めるWindows向けアプリ「AxelaNote」を、首都大学東京発のベンチャー企業トランスレコグ(東京都港区)が開発・公開したそうです。記事によると・・・
対応するアプリは「Adobe Acrobat Reader DC」で、純正ソフトウェアとは別にAxelaNoteを開くため、書き込みや印刷、注釈が禁止されているPDFにも書き込めるという。書き込みデータはPDFファイルとは別に保存されるが、書き込みデータを統合したPDFを新たに出力することもできる。
だそうです。PDFに関しては本家のAdobeの他にも世界中で有料・無料・ウェブサービスを含めてかなりの数のアプリが出てますけど、今回の「AxelaNote」のようなアプリはあんまり見たことないですね。ようはPDFの上にトレース感覚で様々なメモが書き込めるというシロモノです。
ご存知の方も多いと思いますが、本家AdobeのPDFリーダーである、「Adobe Acrobat Reader DC」でも「注釈」に関しては単体でも書き込めるようになってます。テキストでの書き込みや、フリーハンドでの線の描画、スタンプの追加等々、かなりのことが出来るんですね。
ただ、それが可能なのは、PDFのセキュリティ設定で「注釈」が「許可」されている場合のみです。他にもPDFのセキュリティ設定には、印刷、内容のコピー、ページの抽出等々がありそれらが「許可」されている場合にのみ制限が解除されるわけです。
なので、ウェブ上で拾ったPDFなどはそういった設定が全て「許可しない」設定になっているものも多く見受けられます。そういう場合には、「Adobe Acrobat Reader DC」では閲覧以外の行為は行えないことととなります。
前置きが長くなりましたが、そういったPDFのセキュリティ設定が「許可しない」だらけのPDFでも、「AxelaNote」を利用することで、注釈などが重ねて掛けるようになるということですね。
記事にもある通り、現在はβ版で期間限定で無料配布しているそうなので、PDFを扱うことが多い方などは、ぜひご利用になってみてはいかがでしょうか?