保存容量がどうしても必要な場合に・・・

 

PC Watchの記事に、 ビジネスPCにいまIntel Optaneメモリー搭載機を選ぶべき3つの理由 てのがありました。

 

Intel OptaneメモリーをビジネスPCにこそ搭載すべきなんじゃね?」というPR記事が出てました。PR記事なんですが、中の人も確かにビジネスPCにIntel Optaneメモリーは相性がいいと思っているので、提灯記事ですが乗っかることにしました。

 

そもそも「Intel Optaneメモリー」とは記事によると・・・

 

Intel Optaneメモリーは、IntelとMicronが共同開発した「3D Xpoint」という記憶素子を採用したクライアント向けの新しい不揮発性メモリだ。構造はM.2フォームファクタを採用したSSDとほぼ同等で、接続インターフェイスはPCI Express 3.0 x2、通信プロトコルはNVM Expressをサポートしている。SSDとの違いは、HDDと組み合わせることでHDDのアクセス性能をSSD相当に改善できるキャッシュとして機能する点にある。

 

ということなんですね。現在もHDDにSSDキャッシュを搭載したようなハイブリッドHDDもありますけど、そのキャッシュ部分だけを取り出した感じですかね。ただ、既存のハイブリッドHDDよりかなり高速ですよ。

 

詳細なベンチマークなどは記事に譲りますが、Intel Optaneメモリーを利用するだけで、HDDの速度がSSD並にアップさせることが可能なんですね。もちろん、Optaneメモリーが高額だったらSSD買えばいいじゃんとなるのですが、16GBで5,500円前後、32GBモデルが10,000円前後とSSDを購入するよりは安価に導入できるんです。

 

ただ、基本的にシステムドライブとしてはSSDの方が良いのは明白なので、Intel Optaneメモリーを利用するのは、保存容量がどうしても必要な場合のみ(2TB以上が目安ですかね)に限られると思います。

 

ビジネスPCの場合、個々のクライアントにはそんなに保存容量が必要な場合というのは最近はないんですよね。なので、SSDも通常業務(保存するファイルがWord、Excel、PDFが殆どのような場合)であれば256GBもあれば事足りることが多いと思います。

 

256GB以下のSSDであれば、最近は非常に安くなってきているので、あえてIntel Optaneメモリーを利用する意味はありません。なので、その場合は素直にSSDを導入してくださいね。

 

フォトショやイラレ、CAD関係などファイルが重めの業務が多くて、どうしても個々のクライアントに大容量のHDDが必要な場合などは、Intel Optaneメモリーがいいと思いますよ。

 

ただ、記事にもある通り、Intel Optaneメモリーを利用するためには、Intel 200シリーズチップセットを採用するマザーボードと第7世代Coreプロセッサーの組み合わせを採用するPCが必須です。既存のPCにポン付けで利用できるものではないんです。ですから、PCの導入時やリプレイス時に検討することになるとは思います。

 

「保存容量は必要だけど、アクセスも速くしたい」という場合には、是非ともご検討になってみてはいかがでしょうか?