キャリアなりに考えてる・・・

 

ケータイWatchの記事に、 「そのスマホを使う間はずっと1500円引き」、ドコモが新しい割引「docomo with」 てのがありました。

 

NTTドコモは、新たな割引サービス「docomo with」を提供するそうです。2017年夏モデルのうち、「arrows Be F-05J」「Galaxy Feel SC-04J」を購入すると、その機種を使い続けている間、毎月の支払い分から1500円を割り引きするというもの。

 

詳細は記事に譲りますが、総務省の「端末0円規制」以降、実質端末値上げで何一つユーザーに還元されていない状況が続いていたわけです。で、そこへ来てドコモが制限付きとは言え「シンプルプラン」を出してきたことはある程度評価できました。

 

今回の「docomo with」 に関しても、「端末0円規制」やMVNOへの流出をなんとか食い止める意味での苦肉の策といったところですかね。

 

同じ端末を2年以上使い続けてもらうとお得になりますよ的なサービスですが、対象機種のうち、「arrows Be F-05J」は2万円台半ばとのことですので、単純計算で1,500円×24ヶ月=36,000円で端末代金以上の金額がペイできてしまう計算です。

 

もちろん、それ以上の期間使えばもっとお得になるわけですが、2つほど問題があると思うんです。一つは、「2年間の端末の進化に耐えられるか?」ということ。

 

端末もOSも当然常に進化してますので、2年前の端末となると性能的に最新版に比べるとかなり見劣りするわけです。ただ、以前に比べると性能の進化は鈍化しているようには見えますし、現状のスマホは日常的に使う分には特に不満のないレベルにまで来ているように思えますので、端末に多くを求めない方なら3年程度使ってもいいのかなとも思います。

 

もう一つの問題は「バッテリーのヘタリ」の問題です。

 

殆どの方がスマホのバッテリーは1日1回は充電すると思うのですが、2年も使っているとおおよそ700回近く充電を繰り返しているわけです。となると、スマホのバッテリーの寿命に近づいていることは間違いなく、明らかにバッテリーでの利用時間の短縮などが目に見えて出てくるでしょう。

 

以前のスマホでは裏蓋を開けてユーザーがバッテリー交換を行える機種もかなりありましたが、最近の機種は内蔵の物が多くユーザーが簡単に交換できる機種は殆どありません。

 

となると、バッテリーを交換するにも時間と費用がかかるわけで、そこまでして2年落ちの端末を使い続ける理由があるかどうかということなんです。

 

ケータイWatchの別記事にもありましたが、自分で別のSIMロックフリー端末を新たに購入して「docomo with」の割引を継続して使うという方法もあるとは思うのですが・・・

 

ご利用の方のスマホの使い方によるので、一概には言えませんけどどうしてもドコモでないとダメと言う方以外はあえて端末が限定された今回のサービスを契約する意味はあまりないのかなぁとは思います。

 

キャリアも「お上」や「MVNO」との板挟みで難しい立ち回りを強いられてますので、今回のような施策は今後も何かしら出てくるでしょう。ご自身のスマホの使い方を冷静に判断した上で、最適なサービスをお選びになってくださいね。