ゴタゴタが続く電子書籍って・・・

CNETの記事に、 Kindleストアから新潮社のコンテンツが削除 てのがありました。

先週の金曜日に、Kindleストアから新潮社のコンテンツだけが一時的に引き上げられた事件がありました。既に問題は解消したようで、現在は販売されているようですが、なんでも新潮社によると・・・

「把握していなかった事柄があったため、12月13日の夜にコンテンツを引き上げた」としている。具体的には、支払い関連のトラブルがあったことを示唆した。

だそうで、サービスが始まってコンテンツを販売しているにもかかわらず、今更把握してなかった事柄って何なんでしょうね?w

このところ楽天のkoboや尼のKindleなど電子書籍の端末が相次いで発売されてます。

楽天はkoboの発売時に、端末のアクティベートでトラブルがあったにもかかわらず、経営者が「騒いでるのは一部の人間だけだ」などと、おおよそ小売を生業としている経営者の口から発せられる言葉とは思えないような発言をしたり、更にはコンテンツの水増しをして消費者庁からの行政指導を受けたりしてます。

日本の特殊な書籍の流通事情もあるんでしょうが、書籍に比べてそれほど価格が安いわけでもなく、購入する端末にもよりますが、コンテンツの数が満足できる品揃えと言えないような販売状況で、更にこのようなゴタゴタが続いているのを見て消費者が積極的に電子書籍を購入しようと思うんですかねぇ?

今回の尼の新潮社の件も、新潮社の電子書籍を購入したユーザーはもとより、今後他社のコンテンツを購入しようとしているユーザーに対し、購入への不安を与えたことになりはしないでしょうか?

当然、現在は立ち上がりの時期ですので、多少のトラブルはあるでしょうが、あまりにユーザー軽視のサービスが続くと、電子書籍業界全体の信用を失うことになりかねません。サービス事業者には是非ユーザーの方を向いたサービスの提供をお願いしたいものですね。