ITガバナンス は、IT=Information Technology (情報技術)と、governance(管理、支配、統治(法))の合成語で、「情報技術統治(管理)」と和訳される語です。
IT ガバナンス は、個々のIT投資や評価に関してではなく、企業全体としてのIT戦略と経営戦略との整合性が確立されることを意味します。つまり、企業目標、事業の方向性、組織のあり方、従業員の管理体制、リスクヘッジ、IT投資効果測定、パフォーマンス管理 等、多岐にわたる項目を含めてその評価対象とし、それにより導き出されるIT導入・運用にかかわるポリシーやルールを制定し、効率的に統括・管理することができるマネジメント・システムを構築することなのです。

ITガバナンス では、以下がキーポイントとなります。

●IT投資の目的を明らかにし、事業戦略を適切に設定すること。

●IT投資(ITシステムの導入・活用)によってもたらされる効果や、考えら得るリスクを測定・評価すること。

●測定・評価された効果とリスクのバランスを継続的に適切に保つこと。

●常にIT戦略を策定し、その実現方法を確立すること。

●常にフィードバックしながら、目指す方向へ向かうよう軌道修正しながらコントロールすること。

●上記のプロセスを通じて、効率的にIT管理するための組織的な仕組み・メカニズムを構築すること。