物価高や増税、コロナ渦などを背景に長引く不況の中で働けない人が増えてきている。少子高齢化が加速する現在、誰しもが将来の不安を抱えており、ベーシックインカムが実現することへの期待は少なからずあるだろう。
 しかし、ベーシックインカムは本当に実現可能なのだろうか。まず、この話題が議題になると誰しもが思うのが「財源」の問題だ。そして、次に「誰もが働かなくなり、社会が回らなくなる」ということ。
 そうしたなか、「新世界秩序」を語るディープステート側にしろ、グレートリセット後にベーシックインカムを実現する話もあり、ホワイトハット側にしてもNESARA・GESARAの後にはベーシックインカムを実現していく可能性は高い。したがって、この二つに何の違いがあるかと言えば、「金本位制に基づく金融・貨幣システムによるものなのかどうか」が大きな鍵となる。当然前者のディープステート側は中央銀行が民間のため、お金を刷りまくって一部の富裕層のみに蓄積されていったことから、「金本位制」に移行した途端にそれらは紙くずになる。つまり、我々が多くの借金や税金の奴隷になっていたのはそうした一部の富裕層の悪だくみによることは、もはや陰謀論ではなく事実として明らかになってきた。つまり、すべての中央銀行を国有化し「金本位制に基づく新たな金融システム」に移行することで、少なくとも「財源」の問題は無くなるだろう。
 では、「誰もが働かなくなり、社会が回らなくなる」という問題はどうなるのか。いわゆる経済に詳しいと呼ばれる人たちからは「お金を国民に配り続ければハイパーインフレになる」とも言われてきた。ハイパーインフレになる原因は、「お金を刷り過ぎた」ということよりも「供給」が出来なくなることが大きな問題だ。事実、過去の政権でもインフレターゲットで物価を上げ、賃金も上げようとしたが、むしろ賃金は上がらず供給も足りていたこともあり、デフレが続き、インフレとまでは行かなかった。「供給」とは「生産」から「物流」そして「販売」の三つが確立されていることだ。当然働く人がいなくなれば、それらはストップする。そこで、AIや産業ロボット、自動運転の車、ドローン、店舗での自動精算機、キャッシュレス化などが近年、大きく飛躍をしてきている。今後は、これらが「供給」を支えて行けば、ハイパーインフレとはならず、ベーシックインカムもあながち夢ではなくなるのではないだろうか。
 いずれにしても、こうした動きは近い将来に来るだろう。ロシアや中国などのBRICSはすでに「金本位制」に舵を切った。そしてそれにサウジアラビアや多くの国も加わり始めた。新しい年は夢の実現に一歩でも近づいて欲しいものだ。