世界の要人と呼ばれ人には少なからず影武者がいる。そしてそれは、何かの時に暗殺されかねないこともあり、それを防ぐ狙いもある。昔は、国中から「そっくりさん」を探したのであろうが、現代版影武者にはいくつかのパターンがある。
その一つは「ゴムマスク」と呼ばれるもの。本人の顔を石膏でかたどり、そこにシリコンゴムを流してゴムマスクを作るというもの。確かに本人にそっくりにはなるものの、あまり近づくとばれるので遠巻きに姿を現したりする場合に使われる。また声を出すとばれるので車での移動や手を振って挨拶程度にとどまる。
次に来るのは本人のクローンだ。クローン羊で話題になったがクローン人間も実在する。しかし、これもクローンを作っても記憶や能力まで一致させられないので、重要な場所に、出すことはできないし、日々学習させる必要もある。また、クローンにすることで能力も劣化することなども指摘されている。
本当に見分けがつかないのがディープフェイクと呼ばれるAI技術だ。CG(コンピュータグラフィック)のひとつなのだが本人の顔画像を3D化させ、別人の顔にかぶせてしまい、過去動画などから本人の癖を読み取り別人が本人になりかわって動画に登場する。もちろん声も声紋などを解析し本人そっくりに仕立て上げる。こうした動画はYoutubeでも検索すればいくらでも出てくる。そして動画を見る限りでは本人とはほとんど区別がつかない。しかし動画なのでリアルタイムで人前に出ることはできない。
さて、アメリカのバイデン大統領だがオバマ政権時代の副大統領と比べても耳の形も違うし、明らかに別人であることが素人目にもわかる。ひょっとして偽物と分かってもらうように演技しているのか。いずれにしても真実が明らかになる日はそう遠くない。