総務省が31日発表した2013年平均の労働力調査(基本集計)によると、雇用者全体に
占めるパートやアルバイトなどの非正規労働者の割合は前年比1.4ポイント増の36.6%となり、過去最高だった。
完全失業率が改善傾向にある一方、不安定な非正規雇用の広がりに歯止めがかかって
いないことが示された。
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014013101001861.html
また、1月27日にNHKの「クローズアップ現代」で放送された「あしたが見えない~深刻化する『若年女性』の貧困~」では、そうした非正規雇用の中で苦悩する若い女性たちの姿が浮き彫りにされた。アベノミクスの成長戦略では女性が輝くことがうたわれているが、なぜ若い女性の貧困が加速しているのか。成長戦略という掛け声は素晴らしいが、現実は貧困が再生産・固定化される階級社会へと入りつつある。
企業の利益をいくら優先しても、本当にその中で働く人間が豊かさを享受できるのだろうか。そしてその方策を政府は単に企業任せにはしてはいないだろうか。
社会全体が未だ出口の見えないトンネルの中にいる。